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三ツ星天使

してんし

[してんし]

キャラID
: PQ253-712
種 族
: エルフ
性 別
: 女
職 業
: まもの使い
レベル
: 131

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してんしの冒険日誌

2023-10-22 09:54:37.0 2023-11-09 13:23:03.0テーマ:魔法の迷宮

世界が緑の光に包まれた。

私の小学校低学年の頃の将来の夢、知ってますか?知らないあなたの為に教えてあげましょう、石です。


河の下流に転がる角の取れた丸い流紋岩。自分で物を考えられず、口も聞けず移動もできず。そんな存在になりたいと幼心に思っていました。


まさかそんな夢をドラクエ10が別の形で叶えてくれるとは!感激で言葉も出ません。


時は戦国、群雄割拠。世界を統治するのは魔王ムドー。支配とはムドーのことであり、ムドーとは支配のことである。


私たちは毎日をムドーの手の中で怯えて暮らしていました。いえ、正しくは暮らすことを強制されていたと言うべきでしょうか。


けれど、このまま命朽ちるときまで不自由でいいのか...。


翼持てども心は発たず(オリジナルのことわざ)。


私たちは立ち向かわなければなりません、一生に一度の人生ですから。心は恐怖で震えていました、身体も嫌だと拒みます。それでも自分の本当の気持ちに蓋をして、足を踏むは孤島の中心、屹立した霊峰の尾根で不気味に佇むムドーの城。


入ってしまえば退路は絶たれます、引き返すことなど許しては貰えません。私は3人の仲間と共に最奥へと進みました。


そして、私たちが最後の扉を開けるや否や、薄暗く霞がかった空間で奴の声が反響します。


私には分かります、ステレオ録音に強烈なリバーブ。終いには5.1chの規格使用。この魔王、声が立体音響です。


「わっはっはっはっ。この私をたおそうなぞあまくみられたものだな。おろか者め!石となり永遠の時を悔やむがよい!」


360°、どの方向からも奴の声が聞こえてきます。上質なサウンドに耳をやられました。私の意識が最後に記憶として残っているのはここまでです。


私は、気付く間もなく石になっていた───
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