はぁ。。。。
年明け早々ため息出るわよ。
なんなのよ、このカッコ。
いいのよ、無理やり干支ドレアとかしなくても。
はーこれいつまで着るのかしら?
こんなところ、あの黄色いドワーフには死んでも見られたくないわね。。。
とりあえず、図書カフェでのんびり過ごそ。
ここならアイツは絶対来ないわよね。
だってアイツ。。本なんて絶対読まないもんね!
「プププ、オマエなんなんそのカッコ」
わ、なんでアンタがこんな所にいるのよ!
アンタが読むような下世話な本はここにはないわよ!
「下世話な本。。オマエの家にある薄い本のことか?」
な、な、ナニイッテルノかヨクワカンナイ。
で!で!今日はどうしたのよ?
「なーなーこすもっこり!ライブ行こうや!」
誰がこすもっこりよ。でも、、、ライブ?
アンタとふたりで?
「あれ、なんか予定あったんか?イヤか?」
べべべ別に嫌とは言ってないわよ!
ちょっと着替えてくるからね!
しばらくしてーーー
「さあついたで、ここや!」
えらい和風のライブハウスね。。。
一体誰のライブなのよ?
「ダストン師匠や」
ダストン師匠?
そんなミュージシャンいたかしら?
「さ、入るでー」
扉を開いた瞬間、耳に飛び込んでくる、、、笑い声。は?笑い声?
もしかして、お笑いライブなの?
「大将!ここの蕎麦はうまいな!」
ゾゾゾーと蕎麦をすするような音が聞こえてくる。
は?落語!?
ここ、寄席だったの!?
この黄色いドワーフ、落語の事ををライブって言ってたのね。。
まぁぶっちゃけ落語も好きだからね。
途中からだけど、聞かせてもらおうじゃないの。
「大将!ご馳走さん!お勘定は?」
「へぇ16Gになりますので」
「そーかーほな小銭で払うから一緒に数えててやー?ひーふーみーよー」
この男、6まで数えて一旦その手をとめた。
そしておもむろに
「そうそう、大将、いまなんどきや?」
「は?なんどき?」
「今何時や?ってゆーとるねん」
すると大将は困った顔をした。
「お客さん、アルトルティアには時間はおまへんで?そんな当たり前のことゆーとらんと、はよお勘定済ましておくんなはれ、ほれ5からでっせ!」
「お、おうすまんな。5,6,7,8…」
蕎麦屋の大将の方が一枚上手でございました。。
誠にバカバカしいお話でございます。
師匠が頭を下げると同時に巻き起こる歓声や笑い声と、鳴り止まない拍手。ダストン師匠かー
やっぱりドワーフは面白いわね、プクとはえらいちが。。いやいや、やめとこう。
…その後数本の落語を聞いて、お開きになったの。
あーおもしろかった!
たまには寄席もいいわねー、黄色いドワーフ、連れてきてくれてありがとう!
「よし、ほなら後はオマエがなんかゆーて終わりやな」
え?
「古典落語とかけて、にしよか」
は?
「さ、はやく?古典落語とかけて。。なんと解くねん?」
ニヤニヤしている黄色いドワーフ。
いいわよ。
そのでっかい耳、よーくかっぽじって聞いとくのよ!
古典落語とかけて、面接前の深呼吸と解きます。
「ほう、その心は?」
しっかり落ち着け(オチ付け)ます。
ホラ!ホラホラ!どーよこれ!
「きれいすぎてちょっと引くわ。。」
…なんでやねん。
おしまい
-----撮影地-----
ガタラ住宅村 7265丁目 古代都市地区 3番地
こすもっこす宅よ
ぜひみにきてねー!