ふつつかの冒険日誌

修道女マリアンヌはサラの決意を知り
同じ共有者として何か出来ないかを考えた

夜が更け始めても村人11人全員に
帰宅することを禁じ、集会所の広間で
朝まで過ごすことを命じたのも
サラはもちろん誰1人として死なせたくない
衆人監視の下ではいくら人狼といえども
正体が露見することを恐れて
手出しできないのではと考えたからであった

だが、その策は無為に終わることになる

話し合いも終わり、夜食で空腹を満たし
夜を徹してお互いを監視するべく
一定の距離を置いて小一時間ほど経過した頃
抗いようもない強烈な睡魔に襲われたのだ
決死の覚悟をしたサラですら
何か見えない力に誘われるように意識を失い
他の者も次々と眠りに落ちていった
マリアンヌ自身も例外ではなかった

↑木こり カムイ

そして、朝を迎えたとき
広間の片隅で無惨な姿で木こりのカムイが
発見されたのだった

「なぜカムイが…」
意図せず生き延びたことに内心安堵しながら
占い師として最初に名乗りをあげたカムイが
死亡したことに、理由を見出だせずにいた
サラが呟く

「もしかして妖魔だったんじゃないか？」
村長マルクスが言う
「私はサラに指定された通り、カムイの正体を
  知ろうと強く念じた。
  夢の中で、カムイは人狼ではないとの神託を得た」
「たしかにカムイ殿には妖魔の可能性があります
  伝承では占いによる死と人狼の襲撃による死は
  見分けがつかないとあります」
牧師テンバーはアーヴァイン同様
衣服と骨だけの姿になったカムイに十字を
切りながら説明した

「真占い師はマルクス村長ということ？
  でもおかしいわ、それなら人狼は昨晩誰を
  襲ったの？まさか全員眠らせておいて
  手出ししなかった訳じゃないでしょう」
と、サラ。

↑鍛冶屋ハンス

「人狼もカムイを襲ったんだろか？
  それとも、別の誰かを襲ったが守護者とかいう
  能力者に阻まれたか？」
鍛冶屋のハンスが訝しみながら言う

「村長が占い師なわけねえぜ、そいつは偽物だ
  なぜ占いのやり方を知ってるか知らんがな
  そうそう、そこの農夫は人狼だったぜ」
占い師を自称するハワードが高らかに宣言した

人狼だと名指しされた農夫のクワンは
慌てて反論した
「ワ、ワシが人狼なわけあるか！
  ワシは占い師じゃ！そうじゃ、マルクス村長は
  人狼ではないとお告げを聞いたぞい」

こうして、生き残った自称占い師たちの
結果は出揃った
皆、目の前の事態を整理出来ず頭を抱えた

↑酒場の女主人ローズ

「偽占い師が誰か、分かったわ。
  1人、いいえ、2人ね」

酒場の女主人ローズはそんな中、
確信したように語りだすのだった

あなたにこの謎が解けただろうか？
チームB'に加入すれば解けるかもしれない
チームB'は絶讚新規メンバー募集中である

名も無き小さな村の住民は以下11人
村  長 マルクス    占い師？ カムイ○
雑貨屋 フィーネ
農  夫 クワン      占い師？ マルクス○
鍛冶屋 ハンス 
牧  師 テンバー
修道女 マリアンヌ  共有者
酒場の女主人 ローズ
退役軍人 ハワード  占い師？ クワン●
女  医 サラ        共有者
木こり カムイ      占い師？ ハワードを占い死亡
墓  守 レナード
○＝非人狼判定
●＝人狼判定
※村人や霊能者、守護者は占い師を自称していない