わしの住む所では桜はとっくに散ってしまいましたが、春のポエームをみっつ作ってみました(そそそ!わしまたコロナになってもうて><寝込んで復活して外見て見たら桜はもう一気に緑一色!自然の勢い恐るべし!)今回作ったのはちょいと春の妖しさを中心に描いてみました。楽しんで頂けたら幸いでございます^^では、どうぞ!
第一部ーーーーーーー桜万華鏡ーーーーーーーー
人でごった返す桜咲く舗道-4月ー疲れの抜けきってない体で歩いたせいか、すこし人に酔いそうになって透き通る様な空に視線を逃がす。
回りだす、ゆっくり、桜。優しく妖しく。回りだす、ゆっくり、桜。優しく妖しい幻。無くなった上下左右、体の境界線。万華鏡の様な世界。
無くなった重力、心の境界線。果てしなく私の中に広がる、満開の桜の万華鏡。私を虜にする、ひとりぼっちの季節の万華鏡。閉じ込められた私。もう出られない。もう出られない。くるくるり、からからり。狂狂り、空空り。サメナイ夢、サメナイ夢。これは!キエナイ夢、キエナイ夢ーーーー出られない助けて!はっとはしゃいでいた子供の声に我に返って、悪い夢から覚めた心地になって抜け出した万華鏡の世界。抜け出せた万華鏡の世界。春の怖さをちょっと知ってしまった。もういちど覗いてみたいような 覗きたくないような妖しく優しい幻ー4月ー。人でごったかえす桜咲く舗道。私は汗ばんだ額や首筋を拭き、ふぅと深く息を吐いて、少し足早に駅へと歩き出した、、、。
第二部ーーーーーーー春の囚人ーーーーーーーー
光って川の様に流れる。綺羅綺羅綺羅綺羅花が散る。光って川の様に流れて私の足元に纏わり付く。花はどんどん、どんどん溜まって。花は溢れてきてどんどん。塗れて塗れて花に私は。塗れて塗れて春に私は。囚われてしまった春に私は。どうしよう!どうしよう!囚われてしまった心ごと!
してはいけない恋をしてしまった私への、これは罰。下された判決。罪名、禁断の秘密の恋。執行猶予無し。懲役、この恋が覚めるまで。この恋が覚めたら私はここから、解き放たれるらしい。この恋が覚めるまでは、この恋が消えるまでは。それまでは、それまでは。私は多分きっと、ここから出られない。永遠の春に捕らえられた囚人。春の囚人。多分きっとここから出られない。出られるはずがない、、、永遠に。
第三部ーーーーーーー路地裏の君ーーーーーーーー
陽の当たらない淋しい路地裏。冷たいコンクリートの壁と電信柱。その隙間から遠慮がちに顔を出す花。みんながチューリップや桜に夢中になっている頃、ずっと気になっていた花。小さいけれどとても綺麗で僕だけが知っているーーと思う。きっと多分一人でも強く咲いてきた健気な花だから、こんなにもこんなにもこんなにも綺麗なんだと思う。そしてこの花がもしも人間だったなら、それはそれはとても心の美しい人なんだと思う。孤独に耐えられる美しい強さを持った、とてもとても優しい人だと思う。そんな優しい人の様な、路地裏にひっそりと咲く小さな花。遠慮がちに。遠慮がちだから、太陽も知らない。空も知らない。あの野良猫も知らない。近所のおばさんも、夕闇もカラスも。僕だけが知っているーーと思う。路地裏の繋がり。冷たいコンクリートの壁と電信柱の隙間の世界で今日もまた、素敵な笑顔を咲かせている花。そんな花の様に、そんな花の様な人みたいに僕もなりたいと思い、僕は今日も笑顔を咲かせて家路に就くのです。
ーーーーーーー完ーーーーーーーー
いかがでしたか?長い三部作ここまで読んで頂きありがたらですじゃ^^
ほんと最近桜が妖しく見えるんですよww小さい頃は華やかに鮮やかにみえてたんじゃけど。今は儚く妖しく、、、魔力、妖力を感じます!父さん!おい鬼太郎!!!げげげのげぇ~~そんな春です!そしてあっちゅーまの五月へ!季節は巡る!新緑の季節!おいしい空気目一杯吸い込んで心新たにはりきっていきまっしょーーうい^^yではではまたにょ~yyy