ミトコウモンの冒険日誌

「もうすでにハッピーエンド」

君の目が僕を　映すから
僕の物語が　上映される

劇的な事は　起こらないけど
おかげさまで　僕の青春の幕が上がった

人気のない映画に　光を当ててくれた
そんな君を　楽しませたくて

僕は　あの手この手の
少し派手な　お芝居

今日のクライマックスに
絶対君を　笑わせるから

覚悟しててね

笑ってくれるかな　変な顔しようかな
おかしな事　言おうかな

考えているだけで
なんか　もうハッピーエンドみたいだ

この物語を　終わらせたくないから
ずっと僕を　映していて

今日のクライマックスに
絶対君を　笑わせるから

覚悟しててね

ズッコケてみようかな
得意のものまね　きめるかな

想像するだけで
なんか　すでにハッピーエンドみたいだ

君のおかげで　いつも
ハッピーエンドみたいだよ





「最高の勝利」

快音を響かせた　４番バッター
その眼差し　ギラギラの太陽より
眩しくて

声援を体中　浴びて走った
風の様に　駆け抜ける
逆転　本塁打

繰り返し流してきた　汗と涙が
今ここで　輝く結晶となる

実を結ばない事も　あったけど
この結末で　全てがチャラになる

僕等のありったけの　青春さ
９回の裏　最後の夏の幕が下りた

皆の笑顔が　綻んでいる
皆で手にした　勝利の果てに

キラキラ眩しい　僕等の青春さ
最後の夏の　最高の宝物



揺れる優勝旗　青空高くへ
掲げよう　誇りを

一瞬たりとも　弱さを見せなかった
強い僕等の

実を結ばない事も　あったけど
あの結末が　全てをチャラにした

僕等のありったけの　青春が
９回の裏　最後の夏の幕を下ろした

皆の笑顔が　綻んでいる
皆で手にした　勝利の果てに

キラキラ眩しい　僕等の青春さ
最後の夏の　最高の宝物

キラキラ眩しい　僕等の夏が
写真の中に　刻まれている

最後の夏の　最高の瞬間
最後の夏の　あの

最高の　勝利は
色褪せずに




「青空の欠片」

夏を駆け抜ける　僕等が
あの太陽を　太陽たらしめる

青空の欠片を　胸いっぱい
集めて　心を晴れ渡らそう


夏のおくりもの
～ｆｉｎ～