『闇騎士物語』 (10/10)
私は歓喜した。
ある宿に泊まった時、隠された手帳を発見した。
なんと!シャルの手帳である!
シャルは戦争で、死んでなかったのだ。
調べてみると、宿の主はシャルの子孫と分かった。
更に驚くべき事に、宿屋で働いていた女性は…。
水の賢者の子孫だという。
世の中、実に不思議なものだと実感した日である。
手帳の最後には、1枚の写真が挟んであった。
写真の裏には、こう書かれていた。
『愛する妻と、小さな村で宿を始める』
涙が止まらない。
ああ、彼女も生きていたのか。
悲劇だと思っていた物語だが、こんな幸せな真実が隠されていたとは…。
よかった。
本当によかった。
『闇騎士物語』 完