考古学者のアプリコット嬢に、ザード遺跡にある石碑の写真を撮ってきて欲しいと頼まれた。
宝珠を取りに行かねばならぬからな。
ついでに撮ってこよう。
軽く二つ返事で引き受けた。
相棒のゴレムスは久しぶりの相乗りにご機嫌だ。
目的の宝珠を手に入れた後、頼まれた石碑の写真を撮る。
アプリコット嬢に写真を見せると、興奮気味に、石碑に刻まれた文字を解読した。
「これ、トラップの解除方法みたいだ。
らるご、頼まれついでにもうひとっ走りしておくれよ。」
「いいよ。」
軽く引き受け、遺跡に引き返す。
教えられた手順通りにトラップを解除すると
黄金のゴーレムと戦うことになり冷や汗、滝汗。
何が楽しいのか、テンションあげあげで殴りかかってくるゴーレムは
自爆大好きな、丸い岩のモンスターを複数召喚。
嫌な予感は的中し、自爆に巻き込まれて全滅。
これはアカン。
ちゃんと作戦考えないと!
町へ引き返し怪我を治療し、賢者に転職する。
聖女の守りを使える僧侶の方がよいかとも思ったが、
ゴーレムのあげあげテンションを下げられる賢者も捨てがたい。
そして一度に複数の蘇生をすることができるデスマスターに「いのちだいじに」動いてもらう。
死闘の末、作戦が功を奏したのか、ただのラッキーなのかわからないが、
黄金コーレムを倒すことができた。
ゴーレムをけしかけてきた、ザード遺跡の主である石の魔人は「海を見たい」という。
わたしはゴーレムの頭部を抱えて尖塔を上って行った。
(お・・・・・・重いんですが。)
主よ、ここでいいかい?
満足したのか、ゴーレムの頭部はキラキラと光りながら消えて行った。
【つづく】