毒。苦手な方は回れ右。思想的に左の方もお断り。ご意見無用。
よく「日本国の借金はどうたら」と一般家庭と国家を一緒くたにして批判する奴がいるが、明らかに不勉強だ。
個人と法人・国家では借金をする意味合いが全く違う。
何の為の批判か?という事も往々にして考えなしの場合が多い。
大概無思考な構ってちゃんか、左への我田引水。
批判の結果せめて改良されるべきは返済プランであろうが、
セットであるべきはずの対案は大抵無いに等しい。
労働者を感情的に煽って迷惑を蒙るのは経営者だ。
経営者は人間に非ずてか?
本題。今のNHK連続テレビ小説は 「まれ」というそうだが
さっき見たらとんでもない誤解や偏見を招く表現をしてた。
粗筋引用
>「かつて、希(土屋太鳳)の企画する能登移住ツアーに参加し、圭太(山崎賢人)たちを騙した安西(六角精児)が粉飾決算で逮捕された。
>ニュースを見た希と藍子(常盤貴子)は、ひどい男だったと言い合う一方、
>徹(大泉洋)の顔は青ざめ、携帯電話が鳴りやまなくなる。
>希たちに事情を問い詰められた徹は、
>実は徹の会社は安西の会社が保証人になっているのだ、と思わぬ告白をする。」
この「借金を問い詰められる」部分。
粉飾決算云々については法令上いかんとされているが、
それをもって人格否定までするのは如何なものか?
スピード違反で逮捕されたような物だからだ。
橘王令の「臆病者のための株入門」に詳しいから読むといい。キンドルですぐ手に入る。
借りた物返すのは当然だし、返す成算もなく借金をするのは無謀な事だ。
だが法人と個人は全く異質な物。
法人とは投資するための組織なのだから、借金は一つの日常。
車にガソリン入れにゃ動かん様に、法人も投資する資金が無きゃ動かん。
そして法人である以上はそれだけで一定の社会的信頼がある事になる。
法人格と輪島塗の商品価値が背景にあり、事業的成算無く借金したとは考えにくい。
寧ろ成るべくして成った契約だと思うが、よくぞ五千万円も貸してくれたと思うぞ。
感謝されても蔑まれる筋合いは無い。
ついでに言うと株式会社は有限責任。
例え五千万焦げ付いたとしても道義上の責任はあって大変だろうが、
清算する方法は少し調べりゃあるものだろ。何を動揺してるのか。
なのに資産運用で資金が増える可能性は無視して、
”詐欺師”から金を借りたという事の背徳性のみが
ヒステリーに常盤貴子の口を通して批判される。
詐欺しそうな顔だから見分けろとか言うに至ってはもう訳解らん。
そも六角さんは本当に詐欺師か、検証は客観的にされてないだろし、
メタ的にドラマは創作物なのだから最初から悪人だって結論ありき。
粉飾決算で詐欺が行われたという「奴は悪人だ」という刷込みの上に
借入れの条件としての株式交換も詐欺だと言うありえん言葉が飛び出る始末。
「そうやって自分の会社を大きくするんですよね、僕から見れば詐欺みたいなもんですよ」
は?法人間の株の持合って普通の事だろ?
無担保で貸す方が異常だわよ。
自分に都合のいい事実を強調して嘘を覆い隠し、主張を通すのは
詐欺師の常套手段だ。
この作品の脚本家は金融(簿記2級程度の知識)を勉強してないか、意図的に視聴者をミスリードしてる。
株は胡散臭い、借金はダメ、という庶民的罪悪感を煽り、
個人と法人(事業に求められる個人と全く違う金銭感覚)が違う物である事は全く無視。
詐欺だ詐欺だというが、この作品の方が余程詐欺。悪質な偏見の流布。
橘王令なり三橋貴明なり本1冊読めばすむ事でしょが。
道徳として人を騙す事は当然いかん。
一方で「騙された」という事は主観的感情的な捉え方で、
自分自身の無知の罪を棚に上げてその事ばかりを批判するも又的外れと言える。
ここで言う悪人とは「表裏比興に通じようと努める者」。そういう者でなければ、政治家も経営者も出来ん。
悪人を知る者は又悪人。毒をもって毒を制す。
大体悪ってな主観的な見方な訳だが。
言い換えれば自分の見方は正義だと言ってる訳で、何様ですか貴方?
これ見よがしの正義を語る者の語り口は、頭お花畑左翼に通じる物がある。
野獣の闊歩する野良に自ら裸で出でて餌になりたいというのか?
ここで批判されるべきは状況を理解していない、理解しようともしない知的怠慢の方だろが。
「死にたくなければ戦場に出てくるんじゃ無ェ!」
虚虚実実の世界だという事を理解しようともしない怠慢な知的態度なのであれば、
経営や事業など最初からすべきでなく、会社員で一生いればいい。
それは自由だけど、偽善的庶民感覚で経営者感覚を批判するのは大いに的外れだ。
こんな偏見を公共の電波で流してしまうというセンスには大いに失望する。
思想的偏りが著しいといわざるをえない。