複雑というより微妙なな事情で故郷から迷い込んでしまった未知の世界。
普通に考えたら文字通り右も左も分からないはずなんだけどなんだか妙に見覚えがあるのは気のせいだろうか。
それはともかく現状の把握。
大抵のことは割り切って考えられるように鍛えられていたおかげでそのへんは順応。
いきなり出会った女性に色々覚悟が試されるデザインの帽子をもらう。
次に出会ったドワーフ族らしい小男にカメラを渡され写真を撮らされる。
よくわかんないままカメラをもらった。
写真に写った今の自分の姿に流石に疑問を持ったので、仕切り直す。
まずは手持ちの身ぐるみを処分して金に変えてから最低限の装備で周辺の物色もとい探索。
ほとんど裸の状態で街中を駆けずり回っても何も言われないし、出会う人たちも親切でなんだかんだ色々世話をやいてくれる。いい街だ。
お礼に一発芸(さそうおどり)を披露したら、ウケた。
何がどうだかよくわかんないけど、掴みはバッチリだろう。
そんな感じで適当に拾い集めた装備で固めて酒場で仲間を探してみたらば自分の職は『旅芸人』と認定されていた。
…どうだろう、そうだったっけ…?