着たきり雀というかなんというか、よく考えて見たらここしばらく装備をまったく変えていない。敵の強さに対して流石に一発の損害規模が尋常じゃなくなっており、このくらいの強さになるとちょっと難易度の高めのデイリー討伐でさえ詠唱してる間にBOKOられて即死というパターンが恒例化しているのはどうなのか、と流石に危機感を持った。
思えばレベル50超えたあたりからバザーで買える武器防具の相場が初心者というか開始2週間過ぎたばっかのかけだし初心者には到底躊躇する値段設定になってきたので、とりあえず今は無理だと放置したままゴリ押し戦術こと自分の代わりに幻魔やサポート仲間に頑張っていただくコバンザメ戦法に頼っていたというだけなんだけども、ありがたいことに最近は他の冒険者のみなさんにもチラホラサポート仲間としてこっちも使っていただいてるようなので、流石にこのままではよくないな、と責任めいたものを感じた次第。
だが金はあんまない。なぜならとある遠大な目的があって貯金してるからなのだが、それは後述することにしたい。
というわけで今はひたすら自分にできる範囲での強化に勤しむことにする。
そう、白箱狩りのお時間です。
いいものを落としそうな敵を求めてひたすらサーチ&エリミネートを敢行するミッション。
今まで戦った相手や、行ったことのない地域でのレア敵などを片っ端から狩っていく。
これまでも白箱装備には散々お世話になってたけど、別に強敵=強力な装備を落とすわけではないというのがまた凝ったところだ。
序盤に行ったきりだった場所なんかも改めて巡り直すと様々な発見がある。
実際後々重要になって来るのだろうなあという場所もいくつか巡ることができた。
そんなわけでひとしきり駆けずり回ってたどり着いた、捨てられた城のピンククラゲでよさげな法衣をゲット。
でもなんかしっくりこない。デザインがまんま聖職者用だからかな。立派な袈裟を着て限界曲芸やるみたいな背徳感があるな。
ぎこちない気分で住居に戻ったらおぱップはまた寝ていた。
爆睡する使用人をそのままに、傍の茶の間に腰掛けいったん情報を整理。
なんだかんだで方々駆けずり回ってたらレベルが70を突破してたんでもうちょっと良い装備も狙えそうだと気づく。そこで欲が出た。
改めてそのテの情報筋で調べたらちょうど良さそうなレベルの装備がありますね。で、落とす敵は?
アカイライ。
いましたね。こいつ。
なんか初めて会った気がしない。というかはるかな遠い遠い昔にかつて 膨 大 に 狩ったような記憶があるような気がして脳みそが痛いんだけどこの世界でもそうなのか。しかも明らかに白箱のドロップ率が他の敵より低いような気がしてならない。
知ってる。出るまでやれば確率は100%だ。
ひたすら狩る。
狩ってかっぱいで次。次、次々。(この間膨大な作業を省略)
その結果やっと一着(さとりのころも)落としてくれたのでさっそく着用。
して見て気づいた。
これ、この世界における古式ゆかしいご存知賢者のアレなんじゃないだろか。
無駄に露出が多くてしかも扱いは上下を覆う法衣タイプなので下衣が反映されなくて絵的にすごいことになっている。
要する短衣というかチュニカの類で明らかに女性だと映えそうなんだけどこの体で着るともう絵的にアレにしか見えない。アレってアレだアレ。
更に黒ソックスとお祭り扇子なんだよなあ・・・。