防衛戦にいってきた。今回はアーツ君を連れてだ。再三防衛戦に入り浸ってなかなか話が進んでないオレについにしびれを切らした…のではなく、アーツ君自身も防衛戦に興味を持ったというのが主な理由。オレが言うのもなんだが、彼は凄まじい実力があるにも関わらず自分に対しての自信というか自己評価が低く、これまで多数の人数で戦うこの任務にずっと気後れして参加せずにいたという経緯があるのだ。
リ「気持ちはわかる。でも大丈夫だ。オレでも務まってる」
ア「…そう言われても緊張するよ、迷惑をかけたら悪いなって」
リ「これは一人でどうにかできる戦いじゃない。無理はしないことだ」
ア「でもそれじゃ他の人の足を引っ張ることになるよ」
リ「オレの体感だが、この戦いはあくまで全員が『今の自分ができることをする』のが重要になるんだ」
いや、実際本当にそうで。これは総合力の勝負であって誰か一人のせいによる成功も失敗もほとんどなく、ここにいる全員がそれぞれのできる仕事をどれだけ果たせるかが肝なのだと思っている。そして全体として望まれる行動というのも確かに存在し、それは状況に応じて常に変化していく。明確な正解というものはないのだ。
だからこそ、他人に過度の期待をしない。そう言うと語弊があるかもしれないが、他人の行動を全て指示することは事実上難しいということをまず念頭に置いて、どんな状況に置かれたとしてもあくまでまず自分ができることを全体の流れの中で能動的に把握しそれに尽力することが重要になってくる。
常にランダムに割り振られる8人のメンバー全体が、10分という短い時間、ほぼ無言の連携の中で戦況が展開されていくというシステムなので、実際やってその流れを掴みながら回数をこなしてとにかく慣れていくしかない。ただ、やればやるほど確実にその経験は自分の身になり、確実に活きてくるのである。
この多数戦闘のシステムは本当にすごい。さらに配属される状況によっては率先して指示というよりポイントごとの『声かけ』でリーダーシップを取ってくれる人がいる。状況に対応して肝になる発言(大砲宣言、アイテム使用タイミング時のセリフ、各種札やオトリ、フォースブレイクなど各種攻勢のキモとなる号令といった)をしてくれる人も存在するし、大抵の場合それがあると確実に勝率は上がる。逆に言えば本当にそれだけのコミュニケーションで事足りるのである。キーボードがなくても事前登録でそのあたりは準備可能だし、あとは必要とあればありがとうとお願いしますだけである。なので、非常にスムーズかつストレスがないのだ。
状況のだいたいの流れみたいなものは各マップで確実に存在するので、あとは自分の職業、割り振られたメンバーの構成から自分に望まれている行動を都度頭の中に叩き出し、そのように動くことを求められる。そしてだんだん慣れてくると自分の役割がわかってくると同時に、他の仲間がやっている行動の理由が徐々に見えてくるようになる。相手にこうしてほしい、という気持ちから、ここで誰かがこれをしてくれた、という他者の行動の存在、その意味や有難さがわかるようになってくるのだ。
だがたまにそのセオリーが通用しない、全員勝手を知らないメンバーで組んで一瞬で戦線が崩壊したり、逆に色々すでに例の人間の限界を超えた方々というかぶっとんだ皆さんと一緒のPTになることもあり、その際はなんか5分も経たずに一瞬でボスが撃破されて終わる時があったりと、本当に飽きない。そしてどんな結果であっても、後を引かず次に行ける後味の良さがまた絶妙なのである。
…という意味ではこれは独白だがデスマスをやっているとたまに専属回復職としてメンバー計上されていることにあとから気付いたりしてしまうわけだが、デスマス、これはあくまで万能型であって回復専門職としては回復魔力が(あくまで自分は)大して高くはないので基本強化鎧のお世話になって自分は火力補佐&ジャマーの動きで全体の援護というのが基本戦法になってしまっている。いやほんと即蘇生係として見られてしまうと緊張するというかAI並みの先読み蘇生の動きとなるとヒトの身には到達できない高い壁があるよな(すいません修行します)。
骸骨かゴーストで自分は後方から指示出しと回復援護オンリー、の動きの方がいいかと思えば広大な戦場の場合それも難しかったりと、ここにきてデスマスのやることの多さに頭を抱えてる次第である。
おまけ。最初のミーティングタイムの一幕。こんな和む一幕の40秒後に10分間の虐殺のうたげが始まるわけだからこの高低差というか落差はどうなんだというかそういう心理療法か何かなんじゃないかという気にもなるが、アーツ君おつかれさん。明らかにお前さんオレより遥かに頼もしいからな。