人には鬼門というものが存在する。難関でもなんでもいい。どうやっても得手不得手というか、そういうものの一つや二つは確実にあるのだ。
こと一部コインボス戦などにおいてデスマスはその初動開始の遅さと決定力の無さが局面によって露呈しがちで、防戦に回ると単なるゾンビ戦法用の蘇生マシンとなるしかなかったりするわりに天使付き僧侶と違って自分が倒れたらあっさり死んじゃうので(当然だが)慣れないうちは攻防どっちつかずになりがち。故に役割分担の明確化が重要な複数のプレイヤー同士でのボス戦においては別職を選ぶことが多いわけだがそれでもそらもうつらいのなんの、という相手がいる。
その中でもかなり苦手意識があった一角Sキラーマシン。毎度お世話になってるけんたまさん達と三たびのリベンジを先日遂に果たす。というかもう重要なのはとにかく鳥を押す。出てきたら押す。自分の名前すら思い出せないくらい心を無にしてただ押す。ということに気づくまでと気づいたあとで通算2回ほど大敗してるのだがこの絵面はどう見ても自分だけ敵前逃亡してるようにしか見えないな。
リ「勝てばよかろうなのだ」
そして最新。昨晩テンの日でプーちゃん(推定無職)になんとなく貰った犬カードの話になった際、なつみさんにお誘いを受けて軽い気持ちで雪崩れ込んでしまったはじめての魔犬レオパルド戦である。
ここで告白するが自分はドラクエシリーズにおいては7および8は未履修であったがゆえに元ネタがわからず、同なつみさんに色々概要をご教授いただく。
な「8に出てきた犬です」
リ「犬ですか」
な「浮いている間は攻撃できないので、その間仲間を呼ぶのでそれ倒してください」
リ「了解しました(…浮く?)」
な「降りてきたら殴ってください。範囲地形技とブレスもあるから注意ですね」
リ「すいませんそれは犬ですか?」
ものすごく根本的な疑問を感じる説明の後戦闘開始。
リ「これは犬じゃない」
いやあ、一言で言うとなんというか阿鼻叫喚でした。召喚してくる影斬ってる間に別の影に殴られると同時に犬の多段レーザーが上から降ってくるわ設置型範囲攻撃があるわで両方が重なると基本即死する世界線。その流れがわかるまでひたすら死に、なつみさんのカカロン戦法でその度に立ち上がり、立ち上がった瞬間の無敵時間にただ無心に殴りかかることしかできない。デスマスやってる時にも散々思うことなのだがこの『死んでも生き返れるからいいや』という考え方がここまで普遍的に浸透してるがゆえにドラクエ世界というものは、だからこそ助からなかった命ってのがものすごく多そうだよなと深い気持ちになったりもするんであるが如何なものだろうか。
そんなこんなで19分のゾンビ戦の末にようやく終わった時には数ヶ月前の例のラーヴァドラゴン20分耐久死に祭りのフラッシュバックがきつかった。てか犬。お前変なもん齧りすぎ。
リ「お前は犬なのだから犬らしく生きろ」
なんでもあの杖のせいでおかしくなったとかそう言う設定だったらしいんだが人どころかケモノが持っても発動するシステムって制御し難(にく)すぎてとてもじゃないけど使えないというか設計失敗してるような気が凄くするんだがそのへんはどうなんだろうか。
そんなこんなで這々の体で夜が明けて、お昼のひとときに日次でもやろうとインしたら
アンコールが待っていた。
お昼間にお会いしたけんたまさんとセレネさんも昨日のテンの日で魔犬カード貰ってたようで、なし崩し的に迎え酒ならぬ迎え魔犬というか、夜昼連チャンの犬まつりが勃発する運びとなっていたのだ。
け「リクオさんデスマスでお願いします^^」
リ「(察した)」
け「犬が浮いてたらなるべく集まって、降りてきたら散開陣形がポイントですね」
リ「ら、ラジャー!」
今度こそ正真正銘のデスマス参戦での真っ向からのゾンビ戦法となったものの今度はなんとか勝利。いや、これはけんたまさんの戦術指南及び僧侶采配が見事だったのと、セレネさんのカカロン+よろいの二本立て外付け蘇生がうまく回ったこと、あとは昨晩のなつみさんとの再三の再挑戦の経験が活きたとしか言いようがない。なつみさんそのせつは本当にありがとう、オレ頑張りましたよ(ものすごく死んだけど)。あとは仲間の死でみるみる溜まってくデスパワー見るのは個人的にとても切ない気持ちになるので、みんなもうちょっと自分の体を大切にしていこうな。手遅れ感が強いけど。