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ぬくぬくどり大戦

リクオ

[リクオ]

キャラID
: LX823-176
種 族
: 人間
性 別
: 男
職 業
: まもの使い
レベル
: 130

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リクオの冒険日誌

2021-01-16 16:38:33.0 2021-01-24 11:49:17.0テーマ:シナリオ・クエスト攻略

竜に捧ぐ【ver3後半感想&若干のネタバレあり】


という訳でver3を先日やっと走破した。例によって詳しく書いたらネタバレとしか言いようがない内容になるので事前にお断りを入れつつなるべく未見の方にも配慮しながら個人的な感想を書いておこうかと思う。

まあ基本的に先月書いた前半から闇の領界までの感想や考察が回収される感じで終始安心感があった。とにかく急展開する後半のシーン各所の描写やセリフが丁寧で、ちゃんと聞いてると前半の炎の領界での冒頭の経緯とかがしっかりと回収されてたりと改めてその構成に感服してたりする。この作品、重ねて言うがオンラインゲームという頸城に囚われず話をじっくり楽しんだ方がいい。それくらいしっかり作り込んでいるし、登場する各種人物の背景描写までがおざなりにならず皆丁寧に形作られ物語に生かされているのだ。


ここからは話の内容の感想になるが、後半の嵐の領界からの怒涛の展開は正直王道的と一括りにするには勿体無いと思う出来だった。前半に少し言及した主人公という存在そのものの特異性を敵側が看破し利用したという筋書きであり、これまでの旅で培った仲間たちとの絆の集約点であるその存在そのものの強力な力を最初から相手は理解していたのだ。だからこそ出方を予想しやすいのも確かで、兄弟もクロウズも主人公が関わることで起こりうる近しい未来を容易に予見していたからこそ必死でそれを変ようと奔走していたし、主人公が取るであろう行動がある程度見えていればなおさら強硬に出ざるを得なかったのは理解できるのだ。(まあその抵抗すらも相手は狙っての展開だったわけだが)

主人公は、物語の外たるプレイヤーの関わる部分を唯一許された存在であり、そういう意味では物語の『読者であるあなた』の目を持っている。本や映画との違いはそのあなたの選択や目線が物語に影響を与える要素があるかないかであり、本作は基本大筋は変えることは出来なくても主人公=プレイヤーに纏わる選択肢が介在する事柄に関する未来は、物語の登場人物たちには視ることはできない。だからこそ彼らなりに行動をするし、その行動を受けて主人公もまた、動くことができるのだ。

運命は後からついてくるものであり、本質を外さない限り帰着すべき場所に落とし込もうとすればそれが自ずと物語になっている。先ほど展開が王道的と表現したが、守るべき基本を押さえていれば最終的には王道に帰結するというだけなのだ。それは本来、良い物語であったという証明でしかない。

ver3の物語は竜の神ナドラガと五大陸+レンダーシアの旧神たちとの過去の因果が全ての発端だった訳だが、そこで神が実在する世界であるドラクエ世界において実は彼ら旧神たちはすでに形を失い世界に干渉する力をほぼ失った後であったということが改めて語られる。つまり神話の時代はすでに終わっており、神々の終焉の証拠がその決戦の地となった竜の旧都であり竜族の生きているナドラガンドそのものだったのだ。それであってなお旧神が世界に干渉するためには依代としていまを生きる各種族の住人=器が必要で、彼らの望みがなければ神はその力を行使することはできない。そういう意味では、この世界の神もまた全能ではなく寧ろ無力なのだ。神である以上、祈るものがいなければ存在できない。既にそんな形なき神としての存在となっていた旧神たちの中でただ一人そこから外れた竜の神としてのナドラガだけが、彼らと戦い封じられたという経緯故に取り残されてしまった。


始源の女神に一番最初に造られた、空の神であったという竜の神。先んじて世界を去った創造主たる女神への思いと、自らの世界、自らの民への愛着の深さがそのままかの神の凶行とも取れる行動の全てに繋がっていたのだ。故に劇中の後半、エルドナ神に最後に託された『竜への許し』を与えるという行為は主人公が為すものではない。竜族の側、他ならぬ全ての不条理の犠牲となりながらそれでも竜の神に恐らく終始一番近しい場所に立ち祈り続けた『彼女』によってはじめて成されるものだった。

だからこそ最後には感謝があるのだ。たとえ苦難と苦痛と懊悩に満ちた生であってもそれでも生まれたこと、生きることができたということへの愛着をほかならぬ自らが愛した人々が認めた時、創造主(父)である神の仕事はやっと完結するのかもしれない。

裁く神でも、救う神でもなく、ただ天にあり見守る神へ。
見上げた空へ祈る思いは生きる世界は異なっても皆が同じであり、神話の時代に取り残されていたままだった竜族たちが真の意味で解放されるまでが描かれた見事な帰着だったと思う。

最後の決戦、たどり着いた場所で見た紺碧の空は本当に美しかった。あの光景こそが、本来の『天空の竜』としてのかの神の在った世界だったのだろう。

そういう意味ではこれは紛れもなくドラクエ世界の物語であったのだ。


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