誰にでも別の顔というものは存在するが、この世界においては直接的な意味での別の姿が存在するというのは皆もご存知の通りだ。さて一応自分にももう一つの姿があるわけだが、幼くして身寄りをなくし不遇な生い立ちゆえ大病を患いながらも苦労を重ね勉学に勤しんで来たという真面目で律儀な一人のエルフの若者の身体を譲り受けている。というか、今に至るまであくまでお借りしている身なのだと思うことにしている。
だもんで普段は人間の姿が多いわけだがこの設定、システム上は教会で二つの姿かたちを都度変更するという形をとってはいるが基本は二つの姿は常に同時に存在していて、こと旧五大陸では相手によってどちらの姿にも見えているのだと、そういう解釈をしている。だから人間の姿でツスクルに戻って来てもかつてのエルフの若者の恩師や学友の反応は変わらないし、逆にエルフの姿でレンダーシアに行っているときは人間以外の他5種族に馴染みのない、もしくは見たこともないという住民には人間の姿として認識されているのではないだろうか。
前置きが長くなったが、何が言いたいかというと自分も例のイベントに行って来たぞという経過報告である。
そう。ぶいんぶいん。要するに某人物にグラマーな女性もしくはバニーガールを連れて来てくれろと頼まれるというイベントである。なんかもうこのご時世的にいいのかよという勢いの内容だが、かなり濃度の濃いジェンダーレスが既に浸透しているこの世界においては別の方向性に全く問題なくクリアできるのだという。なんと、男がやっても普通にクリア可能だったのだ。
行くしかあるまい。老い先短い老人に本物のばいんばいんを見せつけてやれ。
そんなわけで肝心なところで日和って(※自覚はある)エルフ姿で行っちゃったわけだが本当になんというか普通に良くない感じになってしまった。これはこれで一部に界隈に需要があるやつというかシャレにならねえなこれって勢い。またポーズまで手慣れた感じでしなを作っての流し目までキメてるわでやっててものすごく背徳感があった。なんか真面目で実直な若人が外の世界に出て道を踏み外しちゃった感。オレのせいです。本当にすまない。
自戒を込めてここはイーブンに人間姿でもやってきた。腋を攻めて行くスタイルだった。というか決めポーズがちゃんと種族で違うのは見上げた凝りようだと思うんだが、この気合の入りっぷりは何なんだろうな。さすがぱふぱふの存在する世界線というかいい感じにアッパーに突き抜けてて非常に好感が持てる。一体何の話してんだか自分もわからない。
というわけでクリア報酬と経験値をしっかり貰ってきたわけだが、プクレット村の演芸グランプリのアレに次ぐプレイヤーの中の『何か』を売り渡して報酬を得てる感が非常に強いイベントであった。
あとこの格好で村に向かってるとき普通に別イベント中のプレイヤーさんとかが場に同席してて終始非常に気まずかったことを付け加えておく。
ちなみにこのポーズ、なかまモンスターを連れてるとちゃんと一緒に決めてくれるぞ。弟(※マジカルハットの名前)だとこんな感じで結構可愛いかった。しかしこいつ、育ってくると非常に頼りになるのでオススメである。本物よりm(