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ぬくぬくどり大戦

リクオ

[リクオ]

キャラID
: LX823-176
種 族
: 人間
性 別
: 男
職 業
: 盗賊
レベル
: 133

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リクオの冒険日誌

2021-03-28 16:53:33.0 2021-04-01 10:57:17.0テーマ:シナリオ・クエスト攻略

導きの足跡〜ver5,2感想&考察(若干のネタバレあり)


権力というものは社会を形成する以上誰かが持っていなければならないものだとされる。魔界における大魔王という存在もまたかの地を生きるものたちが生み出した統治者の立場であり、それによって魔界という世界を纏めることができていた。そして強い権限を担っていると同時に、その実態はあまりに脆く危ういものでもあった。

身もふたもない話だが勇者が倒されても人間界においては王も国も残るが、大魔王が倒れればひとつの国どころか魔界全体の権力構造全てが一度ふり出しに戻るようなものだ。背負うものの重さという意味では比べるものではないが、その結果起きることの規模はより深刻と言えるだろう。実際過去の魔界の歴史においても歴代の大魔王の治世とその結末の中にその実例を見出すことは容易であり、最も近い例である先の大戦〜大魔王マデサゴーラ没後の混乱などはそのまま本章の冒頭に繋がっているのだからその影響は相当なものだ。だからこそ魔界の人々は新たな大魔王の到来を待っていた。あるいは自らが大魔王たらんとした。いずれにせよその結末はver5.0の筋書き通りであるのだが、ここにきていよいよその『裁定』が現実のものになっていく。


前節5.1において三国を巻き込んだ魔界大戦が幕を閉じ、さらに混迷深まる中を主人公は戦の傷深い各国の復興を進めるためにその力を尽くす。ゼクレスは先の大戦で深く消耗した魔王アスバルは臥せ代王による暫定的な統治の中にあり、バルディスタは先の戦いの中で姿を消した魔王ヴァレリア不在の中で国内の秩序が崩壊、事実上の内戦状態になっていた。それぞれの問題を主人公の介入と少女イルーシャの力添えによって解決したことで両国は復興を成し、同時に各三人の魔王との確執に決着を見たことでようやく戦後の混乱は収束、その功績を元に主人公は遂に大魔王の名と地位を拝命することとなる。

それは魔界三国の魔王に名実ともに主人公の力量を認められた上での決定であるのだが、その裁定を担った魔仙卿の真の思惑がここで密かに明かされることでこの一連の流れは主人公にとっては抗いがたい宿命めいたものでもあったことが示される。正直このあたりの経緯は衝撃的ではあったが、同時にこれは文字通り肚を括らざるを得ない事情であり一気に物語の緊張感が深まったと個人的には感じた。主人公のこれまでの旅の軌跡、成してきた行いの帰結としか言いようがない、それだけの背景がこの一連の物語には横たわっていたのだ。


なぜ主人公でなければならないのだろう。それは問題に対する姿勢そのもの〜どのような不条理に思える現状や結果であっても常にその先を観る〜『なら、どうするか』を考える、その物事を解決するための根本となる視野と行動力とを持った人材があの選定の儀の時点では主人公しかいなかったからなのだ。(その経緯は5.0のジャディンの園での試練においても描かれている通りだし、少なくとも当時のユシュカは自ら大魔王となることで全てが救われる(救う)という思考に固執しすぎており、前節5.1の手痛い結果と喪失もその考えの浅薄さが露見する形になったとも言える)魔界の外のものであるがゆえの目線ではあっても、それは同時に魔界やアストルティアだけのものではなく、異界や時間を超えた世界の出来事ですらすべてを等しく見てきたものの眼差しでもある。そして未曾有の危機迫る今はそれをこそ必要とされていたのだ。

本章の佳境〜大魔王の戴冠の場において物語は急変、魔界とアストルティアの関係及びその対立の歴史、これまでの物語でも何度かその名のみを見せていた禍神ジャゴヌバとの因縁がついに語られることになる。だがその『事実』よりも大切なことは今の自分の傍に立つ魔王たち、そしてこれまでの旅で出会った心強い仲間たちと築いた絆そのものであることは変わらない。それこそが今代の大魔王の力の本質であるのだろう。


だからこそ同時に、ここにきて遂に問われているのかも知れない。
主人公のこれまでしてきたこと、その『救う力』は果たして、本当に相手にとってよきものであったのだろうか?

奇しくもここにきて『アストルティア側から生まれ得た大魔王』が誕生することになったわけだが、その事実に思い至った時はver1の物語の伏線が遂に実現したのかと複雑な感慨を覚えたものである。因果とはよく言ったもので、個人的な感想としては魔界から戻る際にまず『あの場所』に帰還するのも一つの暗示なのではないだろうかと思えてくるのだ。あそこで全てが始まったのであり、最初の冥王ネルゲルとの邂逅、あの時の主人公が成した行いおよびその死がどれだけのものであったのかが繋がったような、そんな印象を持った。

だからこそこの道の先に待つ闇の奥深さと、歴代の大魔王の辿ってきた末路とに想いを馳せざるを得ないのだ。


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