リクオの冒険日誌

遊び人。来たるべくしてきた最後の雄。かの堀井先生鳴り物入りの当シリーズにおける伝説の職である。

そんなわけで低レベル防衛軍報告書第四弾、今回はいよいよひゃくれつなめの修羅こと遊び人　デス。

真面目な話として実際自分が使って見た遊び人の体感。まず基本的に殆どの行動後にランダムで『気まぐれ行動』が発生するという遊び人の性能を抑制することは不可能なので、どうしても偶然性に左右される癖の強い職業ではある。カードの引きこそランダムであっても工夫次第である程度は制御する事が可能な占い師と比べても遥かにバクチ要素が強い職業なのだ。こと厳密な所作が求められる各種コインボス戦などにおいては戦術に組み込みにくく、メンバーに遊び人が存在した場合戦局の予測が難しい職であるのは事実だろう。

しかし、ただ運任せという話では終わらないのが遊び人である。その膨大な数に及ぶ『あそび』のもたらす全性能を熟知し、その中で現状発生しても差し支えないだろう最悪のリスクと概ね期待できる効率とを常に天秤にかけながらここぞという時を見逃さず能動的に取れる通常行動を織り交ぜていく、というのが基本スタイルになる。大人のリスクマネジメント的な発想で常に打算的にバクチを打ち続ける、そんな感じだろうか。


で、正直この『あそび』であるが実際の所、強い。ただしまず大前提として『ほんきであそぶ』『まじめにきまぐれ』状態を切らさないように運用することが必須となる事、そしてこの効果を持続時間目一杯使い切るために極力自分が死なないことが重要だということを覚えておいていただきたい。すぐ死ぬ魔法使い並みに常に自分は生き残り続けるだけの動きを可能とするPLスキルは求められるのだ。だがそれさえ満たせれば意味不明な高性能範囲バフをPTMに振りまいたり集団蘇生回復（HPもほぼ全快）を決めたり、或いはものすごく精度の高い範囲弱体化を敵全体に掛けたりと、各種他職業の持つCT技以上の性能のオンパレード。ランダムだからを良いことにやりたい放題の効果を叩き出しちまうのだ。

このことから遊び人は実際の行動回数が単純に多いことが肝となる。様々な効果が発生する『あそび』というダイスを振る回数が多ければ多いほど有利な効果を引く可能性および必殺チャージ回数も増えるという意味では、もう開幕から終始ターンが回ってくるや遊び狂っている遊び人がもっとも場の貢献度が高いという単純な結論になってしまうのだ。文字通り全力であそぶ。こと防衛戦において遊び人が終始キチガiもとい珍妙な挙動を繰り返していてもどうか優しく流してあげてほしい。ここで言うあそびは遊び半分という意味ではない。遊びだからこそ本気でやるものであり、彼ら遊び人は一切手を抜かずにそれを真摯に行なっているのだ。いや、ほんとですから（懇願）。

ただし重要な注意点がもう一つあって、防衛においてはそんな『あそび』を止めざるを得ないタイミングというものが確実に存在する。大鐘出現時やボスの魔鐘召喚阻止など『ここでこれは止めなくてはならない相手』においてはあそびを即中断し通常モードに切り替え金縛りや通常の武器ct技をここぞという時に叩き込むのは全職と共通である。そしてこと遊び人の場合はこれまでの『あそび』行動回数で十分な自己強化が入っている筈なので、侮れない威力のダメージを相手に叩き込んでいくことができるのだ。平時は周囲の仲間の状態に目を配りながらあそびやブーメラン等の範囲技で雑魚消しや各種バフを敵味方に撒き、ここぞという局面ではあそびで重ねがけしまくった自己強化および高移動力を提げて防御技貼って切り込んで弱体掛けてから最大火力で攻め切る、という攻勢の波という意味では遊び人は魔剣士と似た所がある…と使っててしょっちゅう思ったりなんかもしたんだが多分全方向から怒られるんだろうな！もとい遊び人は十分にラッシュに参加できる、といよりラッシュの戦端を切る役すら担えたりもする性能は覚えておいて損はないと思う。

余談だがぱふぱふは大鐘にもバッチリ効く。物質なのになんでかわかんないけど効く。効くものは効くので事実上ぱふぱふ＝ダメージは出ないサプライズラッシュ、ひゃくれつなめ＝守備力ゼロが決まれば物理版FBみたいな使い方できるぞ（ちな効果時間は10秒！）。事前に十分に遊びきって複合強化が載った遊び人のレボルやあそびの石投げなら鐘にもボスにも9999ダメージが普通に出たりするのは正直壮観の一言であるし、実際他と比べて低レベル防衛でも全く苦戦しなかったのは事実なのだ……。

まあ問題があるとすれば自分が勇者のような気持ちになったとか言いながら階段登ってくるダイノスに突っ込んでDBからぱふぱふ、ひゃくれつなめと繋いでる盟友の姿を果たしてアンちゃんが見たらどう思うのかという点であろうなあ。