普段は防衛とネクロデア領のキラ拾いを生業(なりわい)をする自分であるが、最近ジェルザーク戦というのにルムメンさんと参加し始めた。ジェルといったらあれである。マメさん曰く名前が真っ赤っかな人たちがいっぱい横たわっている聖守護者とかいう所謂どエンドコンテンツのあいつである。
け「デスでお願いします^^」
リ「おお」
正直びっくりした。というか自分は一応、持ち職業としてデスマスをそれこそ10ヶ月前にこの世界に来てからずっとやってきてる訳である。だが実装間もなかった当時こそデスマスターの方々は沢山いたような気がするが今はとんと少なくなっていることに寂しさを覚えてはいたのだ。
実際これまでのルムメンさんとのコインボス戦などでも他職の打診が多くデスが求められることは皆無で、それが今になって職指定でお呼びがかかった。
け「蘇生時バイキ欲しい^^」
リ「あっ(察し)」
そんなわけで聖守護者初心者、すべての順番をすっとばしていきなりジェルに挑むというそんな自分であった。
結果としては2までは勝利。まあ完全に他のメンバーさんのお陰なんであるが、そこでデスに求められている動きの中にかなりしんどいものがある。それは肝心の付加付き蘇生に対する期待度と実際のデスマスの性能との兼ね合いであった。むちまも2(うち1人なゆたさん)+僧侶けんたまさん+自分デスの構成だと回復補助はけんたまさん、自分蘇生をまず最優先に求められている。あとたまに燃えた奴にギラグレデドス。MP切れの仲間へのアイテム補助に局地的ベホマラーなど戦局の安定のためにやれることがたくさんある。故にデスマスの性能を並以下から並以上に底上げする契り切れには十分注意しつつ、よろい蘇生が暴発しないよう死霊はがいこつを選択し片っ端から使い捨て()る構えで踏ん張る。
…なんであるが蘇生に行くのにどうしても一手遅れるというかリスクが大きい。正直こうしたエンドボスでのデスマスは僧侶的な置きザオとは少し異なった『自分の身の安全確保をした上での確実な蘇生』能力をことさら求められる。その操作難度の高さと重要性はデスマスの価値を左右するほどの大きな責任を伴うのだ。
故に各種補助パッシブ、深淵、血吸いの守り、死霊壁滅却など様々なスキルを駆使して死なない立ち回りを意識しつつ臨むわけだがどうにも慣れないうちは時間がかかったり、ザオラル硬直中にジェルトラップ被弾したり爆裂やいば間に合わなかったり本当に申し訳ないとひたすら悩みつつ自分の操作スキルの向上を誓った訳だが。そこでそも『僧侶のような蘇生の動きと比べることの無理さ加減』について考え至った。
デスマスが基本立ち上がりの遅い超・スロースターターであること。それは確実に弱点ではあるが、それだからこその強みでもあること。デスマスがどうしても出来ないこと、難しいこともあればデスマスだからこそできることもまた膨大にあること等々。
そんな感じでお茶を飲みつつ頭痛を抱えて悶々としていたところでマメさん登場。
マ「デスマスは 新しい職業 なので 他の職の代わり ではなく」
リ「お」
マ「デスマスの 強さと 弱点を さがすのは だいじだよ」
その通りであった。
自分はこれまでデスを使い続けてきたし研究も手探りで続けてきたが、自分の経験や知識を改めて分析したことまではなかった。
それをあえて個人的な体感としてであっても書き記し、自分の中で整理し直してはどうか。
例えばマメさんの日記を見ていて、彼女の使う占い師や魔法使いの意外な性能や弱点といったものに改めて気づいたりすることが多い中で、自分のデスでもそれに類することが出来るだろうか?
そしてそれを他の仲間に伝えることができたら。
必ず何かの役にたつかどうかはわからないが、参考の一助程度にでもなることができたら。
世に溢れている既存の攻略や動画ではどうしてもわからないことがある。それはその最適解にたどり着くまでの膨大な試行錯誤の経緯や、それを実現するまでに至った基礎的な情報そのものである。そのひとがどうしてその動きになったのか。その中には数多くの失敗もあったはずで、だがその失敗の記録はほとんど残っていない。失敗の知識はあくまで自分の中に形作るしかないのだ。だからこぞ自分の辿った道筋の良さも悪手もしっかり洗い出して、なぜ今の構築になっているかに向き直ることは重要なのかもしれない。
というわけで今後暇を見てデスマス感想というかあくまで自分の主観と偏見によるデスマス談義を少しずつやっていけたらと思うのである。
ただ本当に個人的主観だから間違いも多々あるはずで話半分というか、ツッコミも是非お願いしたい所存。
※例によって承前だけ書いてただけで文字数に引っかかったため、本題は次記事からという感じでひとつ。