【推しキャラクター】盗賊ラゴス
【アピール文】
所在あぶり出しのための手段がRPG界屈指の仕打ちだった彼に一票。
経緯上仕方ないとはいえ彼の姿を思い出すだに心(腹)が痛い…。
基本的にカンダタ月編は絵面や台詞回し等完成度が素晴らしいと思う。
==以下ネタバレ含む蛇足==
盗賊ラゴス、こいつは要するにシナリオアイテムを盗んだ犯人としてこの物語で登場するのですが、単に彼と会うためのキーアイテムとして登場するのが彼が過去に書いた香ばしい詩集で、それを手に入れた主人公が彼の潜伏場所で大声で(たぶん棒読み)読み上げるという、そりゃあ出てもくるし戦闘にもなるよという衝撃の展開が凄まじいのですが本シナリオはここだけではなく全編に渡ってこんな感じで、各章立てで隙なくこれでもかと様々な要素が贅沢に盛り込まれています。
そんなわけで月編こと『カンダタ月へ行く』は今年も開催される例のナイトコンテストでカンダタが一位だった年の記念クエか何かだと推測するのですが、これは単なるファンサービスと侮るなかれ。非常に完成度の高い名シナリオになっていると思っています。
やった方々はご存知と思いますが各章立ての起承転結の構成が見事でかつ、しっかりと『王道』を守った終始小気味のよい展開で(あんななのにw!)最後には謎の感動と、某カリオ(略)の城や某豚もかくやと思わせるプレイ後のスカっとした清涼感が見事という…。シリーズ過去作の様々な要素をしっかりリスペクトしつつ、キャラクターの格好よさとは何か、そしてヒロインとは何かというものを余すところなく描いていると思います。ていうかカグヤ様に至っては外見、言動共に自分が素直に心の底から推せる本作の人間(?)女性キャラですおっと脱線s
あと本作、画面構成というかシーン作りが見事で、キャラが芝居をしている、というよりどこを切り取っても絵になる。映画やアニメーションを見ているかのような演出がそこここで多用されています。この手法はその後ver4あたりから本編のイベントでも採用されていった印象があるのですが、ムービー中だけでなく通常シナリオプレイ中の展開、ただ各キャラクターと会話をしているだけで自然にそういう絵ができているという演出は細密な計算あってこその作り込みではないかと。
クライマックスの爆発シーンを見たときは涙が出るかと思いました。開発さん、ありがとう。