そんな訳でチキチキ炎のクール便どん底介護レースの後半戦です。
さて炎の領界からエジャルナまでの中盤ルートに突入。このクエのクリアを難しくしていた大半の要因は烈火の峡谷のコース取りを根本的に間違っているという説が濃厚という重要なフェイズです。
まず溶岩の中を突っ切っても氷の減少速度に差はない事や、円環の遺跡〜序盤の橋梁地帯はおにこんぼう横からのショートカットが可能な旨の再確認を受けつつ問題の広域エリアへ突入。いざ橋へ直進しようとした所
「そこ、わたらない」ふと後ろからフレさが待ったをかける。
「え」
右折しそのまま眼下の地上部分へダイブするフレさんをわけもわからず必死で追って落下するりくおさん。
ともかく北上するも周囲の景色にまるで見覚えがない。要するに基本上層ルートしか知らなかったんですね。
実質初めて地上ルートに落ちたため文字通りの新世界に混乱しつつ爆走した末敵シンボルに激突炎上(戦闘)
ここのアッシュリザードとかって背景に完全に紛れ込んで視認性最悪で泣けてきませんか。
「ここどこーー!!」戦闘終了後完全に現在位置を見失い混乱するりくおさんの絶叫。
「…本当にあんた過去にv3クリアしたんかい」
「自分でも自信なくなってきた(錯乱)」
記憶の扉が遠のくような感覚を覚えつつ、目に入った看板の先の坂を登った瞬間今までの苦労が嘘のような速さでエジャルナ西門に到着。
「ここで俺のクエストはいつも終わってたんだ」
「まああんだけ遠回りしてりゃねえ」
「街中で迷ってる間に大抵氷がとけてたっけな」
「まって」
更なる問題に気づいたフレさと緊急会議(吊るし上げ)。今まで街中をどう移動して来たかを説明。
まずエジャルナの多層構造をまるで理解していない点から把握してもらった末に案の定ここも今まで完全に遠回りしていたことが判明。街中の最短ルート『だけ』を教えてもらう。
「てかここも直進して右に曲がるだけじゃねーか!」
「そうだが!?(絶望混じりの声)」
激しい自己ツッコミを身に刻みつつとりあえず街中を疾走。
移動速度上昇の恩恵を最大に受けるボーナスターンである。文字通りの意味で速攻で東門到達。
「…てかさ、エジャルナ出た先はもう一本道なんだけど…?」
東門の外、目の前に広がる炎の領界の熱風に吹かれながら力なく呟くフレさん。
「いや、一応最後までいこう、うん」
実質アペカに氷持ってたどり着けた記憶がないので完全にぶっつけ本番になるのは流石に怖いと続行()
アペカ入って村長の家までたどたどしくもたどり着いた所で本番へ。とそこでフレさんが離席。
数分後戻って来たフレさん、諸事情で自分は再受注しないから伴走だけになるよと前置きした上で、
当クエの基本ルール、制限時間は12分であること、画面上にタイムカウント表示機能自体はないが途中2分、5分、8分、11分でアラートが入る事等を再確認。
「そこで、ストップウォッチを用意してきた」
「ファッ」
この人は本気だ。全身全霊をかけて臨まないと死ぬという明確な危機意識を抱きつつクエ受注。
イーサの村で氷を受け取った瞬間からクロックスタート、さあ戦場へ。3.2.1.ゴー!
<<キングクリムゾン!!(時間経過)>>
で、結論から言うとクリアはしました。しかも結果は最短で8:13秒(フレさんは8:06秒)という快挙。
基本フレさは伴走どころかどんどん先に行くのを必死に追い縋るデスレースとなっていた訳ですが
その甲斐あってなかなか熱い戦いになったなあと達成感ひとしお。我々は一体何と戦ったのか。
ちなみにその途上りくおさん案の定途中落下して同じ場所をグルグル回る致命的なタイムロスをしてるわ
アペカでの村長の家に向かうルートを右側に進んで遠回りしていて尚このタイムは大健闘ではないかと。
「終わったな」報酬のすばやさの種をモリモリ食いながら晴れやかな気分で呟くりくおさん。
「いろんな意味でね」
「しかもなんか最後はすごくいい話だったなあこのクエ」
「…本当に初クリアだったんだ…」
三年前の自分はあの頃いったいなにをしてたのだろうと思いが去来してちょっとセンチになりつつも、本作が十数年のサービスを続けてくれている事への感謝の思いを抱かざるを得ない良質クエでありました。
しかし問題はここから。
「じゃもう一周いこうか」
「(知ってた)」
案の定例の緊縛プレイ心の深淵に火がついた件のフレさとその後延々と終わらないレースを続ける運びとなり、結果的に深夜の三時間ほどをただ同じ場所を往復すると言う狂気の沙汰を経験しました。
一晩中走りに走って他に何一つ手につかない、こんな夜もあっていい。