カゲむしゃー、こっち来てー。
「んー? どうしたのー?」
( あ、「カゲむしゃ」というのは私の家のコンシェルジュの名前ね )
今回のバージョンアップで、ついに!
とうとう本棚の壁が出たのよー!
ばんざーい! ><
私、本に囲まれて暮らしたいの。
買って並べてみたから、見に来てよ~。
見てよ、カゲむしゃ。
この落ち着いた空間!
紙の、この独特なしっとり感、分かるでしょー? ><
「うん、何か古いにおいがするねー」
でしょ、でしょー?
なんて素敵な壁なの~><
それにね、久しぶりにベッドも設置したんだよー。
本に囲まれて眠れるなんて、しあわせだよー!
ごろーん。
「やっとのベッドかー。アクア、ここのところずっと、他人の家で勝手に寝てたもんねー」
うんー。
「まったくー。これからはちゃんと家に帰って来てよー。心配してるんだからねー」
うん、わかったー。
今のこの部屋になら、私ずっといられるよ。
夜にしか開けちゃいけないカーテンから見える景色もいいよね~。
ほら、カゲむしゃも見てみなよー。
きれいだねー。
「そうだねー」
スライムに占拠されたりして、一時はどうなることかとため息だったけど
落ち着いた部屋になって良かったぁ~。
「ところでアクアー、私がいる一階はどうするのー?」
え、一階?
・・・・・・えっと。
ほ、ほら、一階の華はカゲむしゃじゃない?
カゲむしゃがいてくれれば、それだけで一階は輝いてるからねー。
「ぴゃー! そっかー、そうだよねー」
うんうん、そうだよ!
どんな家具も、カゲむしゃの前では霞んでしまうからねー。
「ぴゃー! それは困ったねー」
ううん、カゲむしゃは優秀なコンシェルジュだから、私、困ってないよー。
「ぴゃー! そっかー」
・・・・・・。
じゃあ、カゲむしゃ、一階のことはよろしくねー?
「うんー、まかせてー」