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旅芸人

アクア

[アクア]

キャラID
: UF179-471
種 族
: プクリポ
性 別
: 女
職 業
: 旅芸人
レベル
: 130

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アクアの冒険日誌

2017-08-04 20:50:42.0 テーマ:その他

おとなへの階段 その2

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

これは二人目コンシェルジュとして雇った
オーガの『 べにまる 』の記憶みたい。
わ、私の妄想ではないプクよー!

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆





ドラゴンキッズの私はエゼソル峡谷を出て、プクリポのアクアと旅をすることになりました。

アクアとの旅には常に戦闘がついて回りました。
私も参戦を余儀なくされます。

最初の内は何をすればいいのか分からず、何も出来ないままに戦闘が終わってしまい
申し訳なく思っていました。
私が動けずにいることに気付いたアクアは、
戦闘開幕に私を撫でて励ましてくれるようになったのです。
私は彼女のために強くなろうと張り切りました。
戦闘を重ねる度にアクアとの距離がどんどん縮まっていくのが分かり温かい気持ちになったものです。

戦闘を通して経験を積んだ私は、様々な特技を使えるようになりました。
初めて炎を吐いた日のことは忘れられません。

オーガの私が命を落とすことになったあの炎と同じ炎。
目の前の敵がその炎に包まれた時、私は思わず炎を出す口を閉じて顔を背けました。
アクアの視線を感じました。
戦闘が終わってからアクアは私の頬を撫でてきたのです。
あの時の安堵感は、戦闘中に目を逸らしたと叱責されなかったからではなく、
もっと別の、深い何らかの感動からきていたように思います。

炎の特技を使いたくない、とアクアに打ち明けました。
「 わかったー、じゃあツメで攻撃してねー 」
そう言いながら買ってくれた新しいツメは長い間、私だけの宝物でした。

戦闘に関して特筆しておきたいことがもう一つあります。
炎からアクアや自分たちPTを守るために、追い風をおこすことを覚えたのです。
この技を覚えた時、どんな炎からも彼女を守ろうと心に誓ったのでした。

戦闘の経験を積むにつれ、私の旅の目的であるドラゴンの知識も増えていきました。
以前は自分がどんな大人ドラゴンになるのか楽しみでしたが、今は少し違います。
大人になればそれで良しというものではないことに気付いたのです。
種類によっては、プクリポと共に旅をすることが出来ないかもしれない。
そうなれば、誰が彼女を炎から守るのでしょうか。
仲間を守れなくなるくらいなら、ずっと子どものままでいた方が良いのかもしれません。





旅が始まってから少しして、他のモンスター仲間を紹介されました。
自分と同じような感覚を持った仲間たちだと思っていたのですが、
アクアへの接し方が私とは違っていたのです。

私とアクアとは仲間で、それ以上でも以下でもありません。
ですが、他のモンスターたちはアクアと仲間以上の関係なのです。
言葉でしか知らない「友情」という交流が、そこには流れていました。
オーガの私の周囲には友情というものは全くありませんでした。
ドラゴンキッズになってからも私は一人でした。
アクアとの旅が始まってから、私には初めて信頼できる仲間が出来たのです。
私は満足していました。
仲間よりも上の関係があるとは考えもしなかったのです。

アクアとモンスターたちの交流を目にした私は、それがとても貴重なもののように思えました。
私もあの輪に入り、友人の話に涙したり、何でもないことに笑ってみたい。
自分以外の者の喜怒哀楽に同調してみたかったのです。

それを試さないでいる理由はありませんでした。
私はアクアとモーモンとの会話の輪に近づいてみたのです。
会話の内容は理解できました。
ですがどう反応するのが正しいのか分かりませんでした。
和気あいあいとした雰囲気に馴染めない自分に気付いたのです。
では私には他のモンスターたちと同じような関係は築けないのでしょうか。
私はそっと牧場へ戻りました。



何シーズンか時が過ぎ、仲間が増えていくにつれ、アクアと共に旅に出る機会が減りました。
新しい仲間の中には、私と同じように賑わいだ雰囲気を苦手とする性質の者もいます。
変わり続ける環境に不安を覚えていました。

もしも可能なら、旅を始めた頃に戻りたい。
あの頃は、私を取り巻く環境がもっと単純だったのです。
アクアは、私のことを今よりも優先してくれていた。
もっと私を見てほしい。
私との旅に時間を割いてほしい。

そんな思いに囚われていた時、一枚のチケットを手に入れました。
『 おめかしレアカラー券 』
このチケットを使えば、自分を別の色に染めることが出来るという物です。

それぞれに好みの色があります。
私はアクアが好きな色を知っていました。
何をためらうことがあるでしょうか。

私はチケットを使いました。





階段を一歩、登りました。


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