プチオフ会があるから参加しませんか?
Wii版で息の根を止められログインできなくなったあたしを、急遽そんな感じで誘ってくれました。
場所はプレゼントのじゅもんでお馴染みの、ネットカフェ自由空間。
ドラクエをやるきっかけを作ってくれた、リアル飲食店仲間が集まったチーム時代からのフレ1人以外、誰も知ってる人はいない。
飢えた獣のような人達に囲まれ、しかもゲームもできない状況なのに、2時間も料理のメニューを見続けて楽しめるのでしょうか。
そんな多少の不安を抱えながら、当日を迎えました。
知る人の間では遅刻魔で有名なあたし。
そんな人間が、ほぼ定時に現地に到着するなんて自分でも怖い。
あまりにも滅多にないことなので、「あなた達は今、奇跡を体験する!」なんてメッセージを送ったりもしてた。
しかーし!
すんごく早く到着したにもかかわらず、あたし以外の全員は既に店内に入っている様子。
みんなが先に入っていることを受付で告げると、会員証を提示してくれという。
は?会員証ですか?
そんなものは持ち合わせていませんよ?
みんな自由空間の会員証なんて普通に持ってるものなのか?
会員証なんて、1人が持っていればオッケーみたいなもんじゃないの?
行ったことないけど、コストコもそんな感じじゃなかったっけ?
身分証があればその場で会員証を発行することができるという。
あたしには身分なんてないんだから、身分証なんて持ってるわけないでしょ!
そう叫びたかった。
どうすればいいか迷った。
ここから家は比較的近い。
店内には飢えた獣達があたしを待っている。
自由空間・オア・アライブ。
家に戻り、2次会があるなら呼んでくれと伝えた。
そして近所の居酒屋で待機。
みんなは悪い意味で、奇跡を体験した生き証人になったのです。
きたきた詐欺ではないかといわれた。
入口の前で、1人涙流す姿を画像で送ってやりたかった。泣けるのならばそうしたかった。
これはあたしに対するイジメかも。
憧れのスライムルームで楽しげにドラクエをする画像が、身分のないあたしへの当てつけで送られてくるのかも。
しかしそんな心配は時間と共に薄らいだ。
近所の高齢のお客様方の溜まり場になっている、かなり寂れた外観の居酒屋で、若い若い言われながら、浮かれ気分で2次会の連絡を待つのであった。
そして1次会で満足したのだろう。
正気を取り戻した獣達と、無事合流をして楽しい夜を過ごしましたとさ。
じゃね
シーヤー