野良ですごろくをしてます。
野良でマッチする人には様々な人がいて、自分の思うような行動をしてくれないというのも、ドキドキ感があって意外と楽しいものです。
3月にドラクエを始めたばかりだというプクリポは、必死にメタルキングにメラゾーマを放っています。
あまりにも連発してるので、呆気にとられていた私は、効かないことを教えてあげるのにタイミングを逃してしまいました。(最後には、自ら効かないことに気付いたようです。めでたしめでたし)
他にも、すごろく初っ端から2連続で転職のマスに止まり、運が悪いと話しだす社交的な男性。
私はそんな彼に優しく言葉をかけるのでした。
「他の職に就いたほうがいいっていう暗示なのかもねw」
そんな言葉を投げかけられた彼は、あくまでもゲーム内の出来事として捉えてくれたようで、私自身も助かりました。
転職マスばかりに止まる彼は、どうやら賢者に転職するマスに止まる事を目標にしたようです。
そう、雪山のマップでお馴染みの、左上にあるやつです。
ご存知の方も多いでしょうが、転職できる手前の分岐点一つ目にサイコロが止まると、転職を諦めて上に進む人が多いです。
私もそうです。
強敵と戦い、いい職やサイコロが一つ増えるかもしれないという掛けよりも、比較的安全な目先のお金を選ぶのです。
すごろくに転職を促されている彼も、目先のお金を選びました。
そして次のサイコロを振ると出た目は2。
そうです、彼は賢者に転職するチャンスを失ったのでした。
なんでも、彼はバンドマンでボーカルをしているという。
最初の時に言った言葉が脳裏をかすめます。
『他の職に就いたほうがいいっていう暗示なのかもねw』
私ったら、笑いながらなんて現実味を帯びた発言をしていたのでしょうか。
何度も転職の機会に巡り合いながらも、頑なに平凡無難な旅芸人のままで突き進み、分岐点では自分で選んだ道を進んだが、賢者という立派な職へ就くチャンスを得なかったのです。
私は失礼にも、若いうちは夢を追っててもいいかもしれないけど、ある程度年齢を重ねたら、現実を考えていくべきではという、世間的な考えと重ね合わせてしまったのです。
ちょっと世間から比べると自由度が高い考え方の、この私がですよ。
何を選んでも正解も不正解もないのです。
もし目の前に大きな困難や倒せないようなボスがいたとして失敗したとしても、それが不正解とは限らないのです。
正解も不正解も、勝手に私たちが決めた基準でしかないのですから。
そして転職をしないまま、すごろくはみんなのコマンド選択も無難なおかげで、難なくボスを倒すことに成功。
私の「今歌ってみてよ」という無茶振りに、終始真剣に、そして真面目に答える純粋なバンドマンは、その人柄を買われて支持を得るのかもしれません。
動画も投稿しているというバンドマンの彼に、「洋楽しか聴かないけど、イケメンなら聴いてみる」と告げ、カジノを後にしました。
だってボーカルって歌が上手いのは大前提であって、一番露出度が高いんだからイケメンじゃなきゃ楽しめないでしょ。
というのが、私の中のバンドの正解なのでした。