春を思わせる陽気となった今日、いかなごが解禁となりました!
いかなごのくぎ煮はご存知でしょうか?
いかなごの稚魚をしょうゆとざらめで炊いた佃煮のことで、
町を歩いて家々から流れてくる甘辛いいかなごを炊く香りをかぐと
春の訪れを感じます。
もともとは明石や淡路島、神戸でも垂水のような西部の漁村を
ルーツとした地区で食べられていた郷土食でした。
はるこの住んでいるような神戸の新興住宅地や灘などの神戸市東部、
あるいは阪神地方で家庭料理として食べられるようになったのは20年ほど
前からでしょうか。
<1kg1800~2800円>
今年の生新子(いかなごの稚魚)の販売価格は上記の水準でした。
初日のご祝儀価格ということもあってか、安いとはいえない価格です。
いかなごのくぎ煮はおいしいので皆が作るようになったためか、
最近は昔のように1kg1000円前後というわけにはいかないようです。
また、今年も解禁が遅めだったのですが、近年不漁が伝えられることが
多くなり、正直高めの価格で推移することが多いです。
資源を枯渇させないように、しかし毎年たくさんのいかなごが
食べられるように、資源管理が最も重視されなければならない時期に
ちょうど今、差しかかっているのだと思います。
<くぎ煮だけじゃないいかなごの楽しみ方>
そういうわけで、初日のいかなごをくぎ煮で味わうのはあっさり諦めたはるこ
ですが、かわりに釜揚げ新子(いかなごの稚魚の釜揚げ)を買ってきました。
ポン酢で食べると美味なのです。♪
この釜揚げ新子、漁獲地は岡山県。
要するに、生新子を珍重するのは阪神地方だけで、他ではそれほど
ありがたがられていない!? www
お値段もリーズナブルでたいへん結構。
家庭でくぎ煮を作るためには、当日に水揚げされた生新子を炊く必要があり、
古くなったものでは煮崩れするためにうまくいきません。
そういうわけで、阪神地方に生新子を出荷できない地域から
釜揚げにして持ってきた釜揚げ新子は比較的安価に出ているのかも!?
<今日いかなごを炊かなかった裏事情>
はるこもいかなご炊くのは好きではあるのですが…。
実は、冷凍庫にいかなごパック(プラスチック製のタッパー)が
いくつも眠っていたりします。www
昨年や一昨年に炊いたいかなごのくぎ煮が残ってしまっているわけで…。
炊きたてはおいしいし、ご飯も進むし、何よりkg単位で買ってくる
ものなので調子に乗ってつい大量に作ってしまうのですが、
桜が散ってツツジが咲いて、春が深まるにつれ、
もういいか、と満足してしまい(飽きたともいうwww)、
夏には冷凍庫に眠ってるいかなごのことなどすっかり忘れているという。www
どうやら解禁前に冷凍のいかなごを先取り気分で食べて
冷凍庫を空けておく必要があったようです。
(でももう解禁になってしまったしなぁwww)
今日は高めだった生新子ですが、もう少ししたら多少安く売り出される日も
あるだろうし、何より夕方に売れ残ったものが半額で投げ売られたりするので、
そういうの見つけたら買ってきて炊くのもいいかなぁ、などと考えている
はるこなのでした。