先月中旬、愛用していたブラウン管テレビが故障しました。
正直あと4年くらいは現役張って活躍してもらう予定だったのに
液晶嫌いのはるこにこれはキツイ…。
液晶の画質への不満については、
・コントラストが低い
・階調表現に難がある
・応答速度が遅い
などと世間では言われていますが、はるこが一番気になっていた
ポイントが、「ディテールがもやつく」というもの。
典型的には波立つ水面だとか、アップになった人肌なんかがそうなのですが、
そういうシーンを液晶で見ると不自然にのっぺりと見えてしまうのが
最大の不満でした。
それで、ヤフオクで中古のブラウン管買って今まで使ってたんだけど、
結果的には安価に最高の画質が手に入ったので大満足だったわけです。
ところがところが、まさか電源が入らなくなるというトラブルが発生!
しかも部品供給が終わっているので修理も不可とのこと。
ここで普通なら有機ELか液晶のいいテレビ買うとこなのですが、はるこは液晶嫌い。
そして4k有機ELの国産ブランドは商品化初年でプレミアム価格。
しかもまずいことにドラクエ11やりたくてPS4pro買ってSSD換装なんてことまで
やってしまったために金欠気味。
おまけにPS4導入前提でHDMI変換機やD端子セレクターといった
ブラウン管使用に必要な機材一式揃えたとこだったわけです。
てなわけで、まさかのこのタイミングでブラウン管テレビお買い上げ。
地デジ受信できるテレビなんてはじめて! (←ぇ
(今までは録画機使ってデジタル放送見てました)
ただ、せっかくのブラウン管テレビもポンと置いたらいきなり高画質で
見られるわけではなく、メーカーが出荷調整に使ってる「サービスモード」
というやつで調整してやらないと真の実力を発揮できません。
買ってしばらくは簡単な手直しで使ってたわけですが、だんだんと
デフォルトの画質に満足できなくなってきたので、思い切ってサービスモードに
手を出すことにしました。
不満がなくなる程度でいいかなぁ、と最初思っていたはずなのに、
気がついたら細かく細かく画質を追い込んでいるはるこ。
どーにも凝り性なのでどこか直すと次々と不満が出てきて、
やってもやっても終わらない「調整沼」にはまってしまいました。ww
いつも見ているテレビ番組とかドラクエのプレイ画面見ながら
自然に見えるところを探る作業をすること、数日。(←どんだけやってんだwww)
ようやく満足できる水準に達することができました。
それはもう、思わずドラクエの日誌に書きなぐりたくなるほどの大変な作業
でございました。ww
そして、ブラウン管買うまでのつなぎで買った安物の液晶(テレビではなく
パソコンモニターですが)とブラウン管見比べて気づいたことも。
最大の懸念だった液晶特有の「もやもや感」。
これは「シャープネス」を最小にすればほとんど感じなくなることが判明。
ブラウン管テレビでは、調整でかなり改善できるとはいえ、原理上画面の歪みが
どうしても発生してしまうのですが、液晶はこの歪みとは無縁であること。
階調表現に関しても、液晶であればポンと置いてろくに調整しなくても
黒潰れも白飛びもないのに、ブラウン管だと全力で調整しても多少の
白飛びや黒潰れには目をつぶらなければならないこと。
そして、ブラウン管はばかでかくてくそ重い。
搬入設置は二人がかりでかろうじてできたというレベル。
液晶で気になったのは、画面が全体的に白っぽく見えてしまうこと。
真正面から見ないと画面がいっそう白っぽく見えてしまいます。
応答速度も横方向のテロップなんか液晶ではボケボケです。
(液晶でもいいの買えばこの辺の感想はまるで違うと思います)
とはいえ、つい最近まで黒表現でブラウン管に取って代われる表示デバイスが
なかったのも事実。
せめてソニー一社だけでも、業務用と高級品に絞ってでも細々と生産を
続けるという選択ができなかったものか…。
カールも生産拠点絞って製造継続する方法を見出したわけだし、ブラウン管も
もうちょっと頑張ってほしかったなぁ…。
4k液晶にするべきだったかな、という思いもありつつ、
予算の制約やブラウン管を活かせる環境があることを考え合わせれば、
うちでブラウン管を使うのは「まあアリ」な選択肢だったのかな…。
ブラウン管大好きだったんだけど、さすがに時代遅れの機材になってしまった
ことを図らずも実感してしまいました。
正直人様におすすめできる代物ではありません。www
さて、新しくなった我が家のブラウン管テレビ、有機ELが普及して
安心して見られる画質のテレビが安価に買えるようになるまで
使い続けられるよう祈るばかり…。