1.昭和生まれの車両より劣化した6000形電車(承前)
どうにも6000形という車両は、色々と迷走して意味不明なところに
着地した稀代の「迷車両」なんじゃないかという気がしてきました。
1編成や2編成ヘンな車両が走っているならご愛嬌で済むんですけど、
丸ごと迷列車にジャックされたんじゃ利用者はたまったもんじゃない
ですよね。
2.寿命の残っている車両を潰すという信じられない行為
もっとも、いくら前の車両が良かったと言っても、鉄道車両にも当然寿命
というものがあって、いつまでも古い車両を使っていられないというのも
事実です。
今回6000形によって追い出された車両がどの程度使い古されていたのか
というと…。
1000形…1976〜1987年製造。1998〜2012年更新。
2000形…1988年製造。2013〜2014年更新。
7000系…1987年製造。2015〜2018年更新。
3000形…1992〜1994年製造。走行機器更新なし。
確かに、6000形が最初に投入された2018年では、製造から40年、更新から20年
と、一般的な鉄道車両の寿命に則った車両の入れ替えになっていますが、
2022年時点で見ると、更新後10年にも満たない2000形が潰されていて、
もったいないと思います。
(しかも置き替えられた車両がクソ←これが全てな気もw)
7000系に至っては、走行機器更新5年で潰されるという。
これ、SiCインバーター車の初廃車とかで、迷列車ネタにされるんじゃないか…?
3000形については2021年に全車廃車されたのですが、これは更新工事をしない
かわりに早期に廃車するという方針のため。
とはいえ、車内が非常に静かで乗り心地も良く、内装も良く出来ていた
車両が30年も経たず廃車というのは釈然としないところです。
あと、一度に全車両を一気に入れ替えるのもどうかと思います。
確かに、1形式に車両を統一すればメンテナンス等でコスト圧縮できる
メリットはありますが、今回6000形が異様にケチくさい車両になった
のは短期間に一気に車両を入れ替えようとしたことと無縁ではない
だろうし、こんなに短期間で入れ替えてしまうと、新型車両の評判が
良くなかった場合、仕様を変えるのが難しいという点も気になります。
ていうか、正に今この問題ではるこが腹を立てているわけですよね。
何より、次に新型車両を入れる時に、また短期間で全車両を一度に入れ替え
なければならなくなるため、次の新型車両の時にも同じ問題を抱える
(新造コストの制約、利用者の意見を反映しにくい)ことになるわけです。
これはやはり問題ではないかと思います。
ていうか、神戸市交通局って、開業後20年経って単年度赤字を
垂れ流している海岸線も抱えているのに、よくこんなもったいない
車両計画立てたよな…。
阪急とか京阪とか、他の鉄道事業者でもいいけど、普通に儲かっていても
もっと自分とこの車両大事に使ってるでしょ。
阪急は車両寿命60年で使うつもりみたいだし、京阪に至っては
昭和の東京オリンピックのときにも走っていた車両がまだ現役だし。
神戸市営地下鉄の場合、最古参の1000形にして性能、車内の居住性の両面で
他の事業者の車両に全く見劣りしないものなので、
しょうもない車両に置き替えるんじゃなく、更新工事を適切に実施して
これまでの(良い)車両を他の事業者と同様に長期に使い続けるとともに、
いい車両を計画的に入れて大事に使ってほしかったなあ…。
3.おわりに
来年度、神戸市営地下鉄の車両は全車両クソになる(6000形で統一される)
予定だそうです。
今でも6000形が来たら1000形が来るまで待ってしまうくらいなのに、
全車両6000形になったら、もう絶望しかないです。
そうなったら、無理矢理他の交通機関を使うか徒歩移動するか、
我慢して地下鉄に乗るかしかなくなります。
マジで6000形ウルサイのなんとかして…。
本気で1時間歩いてJRに乗ることまで代替交通機関として検討してしまう
レベルなので、本っ当なんとかしてほしい…。
徒歩でJRの駅まで行けるうちは言うてもマシな部類で、バスに長時間
揺られるしか回避手段がない地域のことを思うと…。
まあ、クソでも電車が来るだけマシと言われてしまうと、たちまち
返す言葉もないわけだけど。
ささやかな抵抗として、6000形以外の車両に乗れなくなったら、
はるこは神戸市営地下鉄に乗るのを、やむを得ない最低限を除いて
やめます。
遊びに行く時はJRの駅まで歩きます! 帰りはバス。
そして、乗るバスというのが神戸市バスなので、結局神戸市交通局に
お金を落とすしかないはるこなのだった…。www