(前回までのあらすじ)
UNIXが好きすぎて頭がおかしいはるこはドラクエ10プレイ用に買った
中華なミニPCにFreeBSDをインストールするという奇行に走り、いきなり
インストール作業に何時間もかかるという洗礼を受けたのだった。
前回はインストールで手こずった話ということで、ネットワークの設定で
困ったという話をしましたが、
実はOSのインストールそれ自体はさほど難しいこともなく完了していて、
続いてアプリケーションのインストールをしようとしたところで
インターネット(というかそれ以前の自宅内のLAN)に接続できないために
先に進めなくなった、というのがより正確なところでしょう。
上級者であれば、インストールまで戻ってやり直すこともなく
設定ファイルをちょちょいといじって修正できるのでしょうが、
そうでない人はいっそインストールをやり直した方が手っ取り早い
のではないかと思います。
さて今回は、まさにアプリケーションのインストールで困った話です。
インストールが完了してPCを起動すると、大量の文字の列が
どわーーーーっと走り、一番下に
Login:
という文字列が表示されるようになります。
そう、OSをインストールした時点ではCLI(コマンドラインインターフェース)
しか使えないのです。
このままではアプリケーションを使うことも覚束ない状態です。
まあ、上級者なら使えてしまうのかもしれませんが、はるこには無理です。
そこでGUI(グラフィカルユーザインタフェース)環境を構築していく
必要があります。
そのためにまずはXWindowシステムが使えるようにする必要があります。
XWindowシステムというのは、GUI…つまりWindowsやmacのように画面上で
コンピューターを操作できるようにするための基本的なアプリケーション
です。
まずはログインしないとはじまらないので、ログインしていきます。
Login:root(Ret)
と入力したらパスワードを聞かれるのでインストール時に設定した
パスワードを入力してログインします。
一般ユーザーのアカウントもOSのインストール時に作成していれば
そちらでログインすることもできますが、環境構築しかしない最初の
うちはrootでログインした方が楽なように思いますので、rootで
ログインしていきます。
ログインすると
root@xxx:~ #
(※xxxのところにはインストール時に入力したシステムの名前が入ります)
と表示され、コマンド入力が使えるようになります。
まずはXWindowシステムをインストールしたいので、
root@xxx:~ # pkg install xorg(Ret)
と入力すると、packagesをインストールするか聞いてくるので y を入力
して続行するとxorgがインストールされたと表示されます。
これでXWindowシステムが使えるようになったはずなので喜び勇んで
root@xxx:~ # startx(Ret)
と入力しXWindowを開始しようとするのですが、エラーが出てXWindowが
始まってくれません!
XWindowが使えないということは、アプリケーションが使えないという
ことです。(上級者は違うのかもしれませんが…)
当然ブラウザやら書き込みソフトやら、何もかも使えません。
ということは、諦めてWindows機に戻そうにもWindowsをダウンロード
してWindows機に戻すこともできません!
はるこが用意したUSBメモリはインストール用の1こだけ。
もともとインストールの途中で詰まってWindowsに戻すことは想定して
いないのです。
何度やってもXWindowは起動してくれません。
このままではせっかく買ったPCも置物と化してしまいます。
ドラクエ10バージョン7も遊べません。
しかしはるこの疲労も蓄積しています。
一旦ここで止めてその日はもう寝ることにしました。
絶体絶命のピンチに陥ったはるこ。
果たしてはるこのFreeBSDライフはここで終わってしまうのでしょうか?
(続く)