映像がきれいになり、音も出せるようになったならば、日本語入力したいですよね!
というわけで、日本語入力できるようにしていきましょう!
FreeBSDで日本語入力を使うためには2つのアプリケーションを組み合わせる必要があります。
というのも、UNIXにおける日本語入力はクライアント−サーバー方式が採用されており、
わかりやすく言うとひらがなを入力する部分とひらがなを漢字に変換する部分とが別の
アプリケーションになっているのです。
以前の日誌でひらがなは使えるけれど漢字が使えないという状況に陥り、英語で日誌を書いた
ことがありましたが、これはライアント-サーバー方式だからこそ起きた事でした。
なぜUNIXの日本語入力がクライアント-サーバー方式になっているのかというと、
昔のワークステーションは高性能な1台のサーバーに複数の非力な端末でログインして使う
という方式でした。
クライアント−サーバー方式は、当時のワークステーションの運用に即した方法だったというわけですね。
これ以外にも、単語登録や学習させた辞書の内容を利用者全員で共有できるというメリットもありました
(そして以前お話ししましたが、UNIXはもともと大型計算機用のOSでした)。
閑話休題、今回は変換クライアント(ひらがなを入力してサーバーに送る役)のtamago(たまご)と
変換サーバー(ひらがなを漢字に変換する役)のWnn(うんぬ)を入れていきます。
インストールは簡単で、
# pkg install tamago
# pkg install freewnn
これだけです。Wnnは有料版もありますが、今回は無料で使えるFreeWnnを利用します。
続いてはお約束で設定です。
(設定がわからなかったがゆえに以前の日誌で漢字が使えなかったわけですがw)
Wnnを有効にするには、/etc/rc.confに
wnn_enable="YES"
と追記します。これで次からはFreeBSDを起動すれば自動的にjserverが立ち上がります
(=Wnnが使えるようになります)。
tamagoの方は、各ユーザーがホームディレクトリ直下に「.emacs」というファイルを作り、
(set-language-environment "Japanese")
と書いておけば次からEmacsで日本語入力が使えるようになります。
さて、お気づきでしょうか?
上で、「Emacsで日本語入力が使える」と書きました。
そうなのです。実はtamagoはEmacsでしか使えないのです。
つまりEmacs以外のアプリケーション(例えばFirefoxなど)で日本語を使いたいと
思っても直接日本語を入力することはできません。
実はこれは回避策があって、Emacsで日本語を書いておいてほかのアプリケーションへコピペ
してしまえば、少々面倒臭いもののデスクトップPCとしてはさほど問題なく使えてしまいます。
(そして、UNIXではコピペがWindowsよりも少ない手数でできてしまうので必要な手間も
少しではあるものの小さくなります)
とはいえ、この状態ではドラクエするにはあまりに不便です。そこで、
変換クライアントにuim、変換サーバーにmozc(もずく)というアプリケーションを更に追加で
入れてみたのですが…、まだ利用できるようになっていません。
そうこうしているうちに、バージョン7のアプデ日が近づいてきてしまいました
このままではアプデ当日になってもPCでドラクエを遊べないということになってしまいます。
さて、どうしたものか…。
と、今回はいささか消化不良な報告となってしまいました。
さて、次回は一体どうなってしまうのでしょうか?
(続いちゃう?)