パクレ警部・・・
彼は正義感は人一倍、でも、ドジでおっちょこちょいでカンダダ団に手玉に取られたり、ザイガスの襲撃にびびって隠れたりと、ヘタレなんだけど憎めないパクレ警部。
しかし、パクレ警部の厨二病が暴走したのが具現化したかのようなトンデモ展開によってアストルティアの歴史が根幹から覆りかねない状況に、アストルティアの冒険者達も困惑を隠しきれない事態。
では、果たしてパクレ警部は何者だったのか?
私がアストルティアに降りたってから6年と半年以上。
初めてオルフェアにあるパクレ警部の自宅を訪れた時から言い様のない違和感を感じていた。
まずはこの写真を見て頂きたい。
皆さまはパクレ警部の自宅の中に違和感を感じないでしょうか?
何故かベッドが2セット存在している。これは何を意味するのか?
ちなみに、パクレ警部には同居人は居ないと街の人々は口にする。
では、何故ベッドが2セット?
そして、ガッチリとした優しそうなオガ男紳士。
彼は借金取りに来ただけだと言う。
しかし、私の目には借金取りには到底思えない。
ガッチリとした優しそうなオガ男紳士・・・彼がパクレ警部のその後を知っているはず・・私の勘はそう告げた。
そこで、オルフェアの街の人々にガッチリとした優しそうなオガ男紳士について聞き込みを開始した。
サーカス団員A「え?パクレ警部の家に出入りしているオガ男紳士について何か知らないかって?」
サーカス団員B「パクレ警部は一人暮らしなんだけどさ、オガ男紳士が時々、深夜にパクレ警部の家に出入りしているのを時々見かけたんだ」
サーカス団員C「あ、そういえば、アズランでサーカスの公演があった後にアズラン温泉に入ったら、オガ男紳士を見かけたよ」
サーカス団員A「アズラン温泉に行ってみたら何か分かるかもしれないね!」
街の住人「オガ男紳士だったら、さっきアズラン温泉に行ってくると言ってたよ。彼、大の温泉好きでさ、時々私達にも温泉饅頭をお土産に買って来てくれるんだ」
アズラン温泉・・・そこにパクレ警部の秘密があるはず・・
女将「いらっしゃい!アズラン温泉へ。え?ガッチリとした優しそうなオガ男紳士は来なかったかって?たった今温泉に入っていったとこだよ。オガ男紳士の他に誰かと一緒かって?さあ、そこまで私もお客さんのこと見てないからねぇ」
男湯に何かあるはず・・
女将「ちょっと!お姉さん!そこは男湯だよ!まさか、男湯に入るつもりじゃないだろうね?勘弁してよ」
男湯から声が聞こえる
オガ男紳士「は〜あ、いい湯だ。それにしてもパクレの奴、温泉に俺を呼んでおきながら遅刻か?」
???「既に吾輩はいるぞ」
オガ男紳士「何だ、もう来て居たのか?早速だからサウナに入ってゆっくりしようじゃないか」
かすかにパクレ警部の声が聞こえてきた気がする・・
一体二人はナニを・・?
次回 潜入任務・第810号・・・
パクレの声の正体は・・