みんな、師はいるだろうか?
師にもいろいろある。戦闘の師、ドレアの師、ハウジングの師、心の師。
僕がこれから話をするのは、戦闘の師だ。
こと戦闘について、師と仰げる人を見つけたなら、それは幸運だと思っていい。それは、経験豊富な先輩プレーヤーかもしれないし、チームのリーダーかもしれない。
いずれにせよ、自分をとことん鍛えてくれる人のことだ。
師の元で育ったプレーヤーは、本当に強い。ゆるぎない基本ができているからだ。
残念ながら、僕には戦闘の師はいなかった。うまい人の動きをまねる、自分で工夫してやってみる、これでやってきた。
しかし、時折アドバイスをくれるプレーヤーがいて、成長の大きな糧となった。
この「アドバイス」、ぼくは大事にしたいと思っている。では、どうするか。
気の付いたことは、できるだけそのプレーヤーに伝えるようにしている。
お節介かもしれないが、そのプレイヤーが強くなることを信じてだ。
このアドバイスは、難しい。真摯に聞いてくれる人ばかりではないので、自分自身が傷つくこともある。
(今は、傷ついたら、プクお嬢様に癒してもらっている。感謝している。)
ある時、ボスの横からばかり攻撃する戦士がいた。正面から対峙し軸を形成して欲しかった。「ボスの正面へ」のコメントを3つのボスで毎回投げた。何の反応もなかった。そして、自分では役に立てないと言い残してPTを抜けていった。すごくやるせない気持ちになった。
また、これは、自分の経験から言うのだが、どんなに辛辣なアドバイスでも、それが間違ってなければ、かならず本人の心に残るということだ。
魔人エンラージャ強が実装された頃、駆け出し魔戦でやっていた。負けたある時、一人のプレーヤーから「それでも魔戦?やりかた知らないの?」と言われ、ひどく傷ついた。その方は、剣に持ち替えて攻撃なんかしなくていいから、ロストとムッチ化した仲間への雄たけびをしっかりやれというものだった。
この時は、感情が高ぶりすぐにPTを抜けた。また、この人とは二度とPTを組むまいと思った。
この人とは、二度とPTを組んでいないが、ロストと雄たけびは心に刻み込まれた。
僕が、アドバイスで気をつけていることは、事実と改善方向のみを口にすることだ。他のことは、いっさい言わない。
お節介だとも思うのだが、その人が一歩階段を登れるんじゃないかと期待し言い続けている。
では、また。