こんばんは。
去年の7月、長かったVer3がエンディングを迎えたことは覚えていますか?
Wii版最後の大仕事として、DQ10のひとつの区切りを迎えることが出来ました。
今回はDQ史上最も複雑ともいわれるVer3の総復習をしようと思います。
一体どんなバックストーリーがあったのか、どんな因果が成り立っていたのか、順を追ってみていきましょう。
なお今回は非常に長いので前後編に分ける予定であります。
また、Ver3全般のネタバレてんこ盛りなのでクリアしてから読むことを推奨いたします。
事の発端は神話時代(8000年以上前)まで遡ります。
まだ神々が種族を直接導いていたころ、
大いなる闇の根源(異界滅神ジャゴヌバ)とアストルティアの神々と大きな戦争がありました。
この戦争の爪痕は非常に大きく、アストルティアの創世神ルティアナは姿を消し、残った7種族の神によって治世が任されることになりました。
「ナドラガ」はその長兄であり、最も強い神でもありました。
彼は自身の種族に「竜化の術」を習得させ、アストルティアの空に浮く大陸「ナドラガガンド」で竜族の守護神として佇まっていました。
アストルティア地上の民はナドラガンドを「理想郷」と称し、その存在そのものが伝説になりつつありました。
しかし、ナドラガのその「強さ」がやがて「独占欲」に変貌していきます。
最も強く、長兄であるナドラガは、「自分が唯一神になるべきである」と妄信を始め、ついにアストルティアに侵攻してしまうのでした。
これに対しアストルティアは6種族で連合を結成して抵抗、
「ナドラガ戦争」が開戦してしまいます。
6種族連合の抵抗は非常に大きく、自分自身を見失ったナドラガはついに
ルティアナの仇であるはずの「大いなる闇の根源」の力を借りてしまうのです。
闇の力を得たナドラガは逆に6種族を圧倒し始めます。
最初の標的であるレンダーシアをついにあと一歩というところまで侵攻したとき、
人間の神である「グランゼニス」が全身全霊をかけた最期の一撃を撃ち、ナドラガはついに滅ぼされました。
グランゼニスは闇の力に抗った反動で弱り、自身の力を「勇者の力」として人間に託して消滅してしまいました。(第二回「勇者と魔王 太古からの因縁」参照)
一方ナドラガも自身の復活を企み、消滅する直前に自身の意思をナドラガの筆頭信奉者に移植して消えてゆきました。
この結末にこの当時は概念だけの存在(=世界に干渉できない状態)であるルティアナは
竜族とナドラガンドに懲罰を与えるよう種族神に指示をします。
ナドラガンドはアストルティアから隔離した上で厳しい環境に仕立て上げ、
更にナドラガの肉体と竜族を5つに分割したのでした…。
しかしながら永久の罰は竜族にあまりに酷であるとして、各種族はそれぞれの領界に救済措置を設けます。
(例:炎【魔炎鳥】氷【恵みの木】闇【楽園】etc…)
そしてそれらの救済措置がナドラガンドを浄化するまで、神の罰は続くのでありました…
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以上が神話代の話となります。一応このストーリーはVer3内で語られてはいるのですが、いかんせん実装期間が長すぎたせいでここまできれいに内容を把握している人は少ないと思われています。つまるところパターンがゼノギアス式で
「伏線はちゃんと回収してるぞ?だけどお前らその伏線ちゃんと覚えてるの?」
といったことが発生していた模様。
さてここからはVer3本編に移ります。
ナドラガ教団の主目的は「ナドラガンドの統一を果たし、再び6種族をひざまずかせる」ことでしたね。
それを実現するために教団は色々なことをしていました。
復活として必要な「依り代」である神の器をアンテロに回収させたり、
(このとき兄弟姉妹が保護に向かっていましたね)
「ナドラガ教」で竜族の意思統一を図ったり(=洗脳)
と、ナドラガ復活のために奔走していることが分かりますよね。
2/2へ続く