僕がつらつらと語るのも憚られますがどこかに書き留めて置きたかったので…。
人生で初めて聴いたCDは親戚の家にあったドラクエバレエの曲集「ドラゴンクエスト伝説」でした。
もともとゲームを遊んでいても音楽ばかりに注目が行く少年だったため、ゲームの音楽が、しかも沢山遊んだドラクエの曲がフルオーケストラで演奏されていたことに感動したことを今でも覚えています。
それからシリーズ作全てがオーケストラで演奏されていることを知って、自分でお小遣いを貯めて買った初めてのCDが交響組曲「ドラゴンクエストVIII」でした。
交響組曲シリーズには全曲の楽譜が記載されており、音楽を聴きながら楽譜を眺めて、音楽とはこういう風に出来ているのだなあと、当時は読めないなりに音楽の魅力を感じていたと思います。
後々知ったことですが、すぎやま先生は幼少期の頃ベートーベンを聴きながら付属のオーケストラスコアを眺めて音楽理論を身に着けたそうです。その経験があって交響組曲シリーズにも楽譜を付けたのかもしれません。
中学時代、周りの流行りの音楽には目もくれず、ひたすらにゲーム音楽を聴きまくっていました。そこからゲーム音楽好きが高じて作曲を始めることになります。
今では音楽をつくることが人生のよろこびとまで感じるようになり、これがない自分は想像ができません。そんな音楽好きという自分をつくっていただいたのは間違いなくすぎやま先生です。
2年前、東京芸術劇場にてドラクエ11の全楽曲をすぎやま先生の指揮で鑑賞できたことは一生の思い出です。幕間の先生のお言葉はユーモアもあり年齢を感じさせない声量だったことをよく覚えています。
特に印象に残ったのは序曲XIの後の「すぎやまこういち、レベル88です!」という挨拶。誰にも真似できない唯一無二の挨拶だと思い、まだまだこれからもすぎやま節の音楽を楽しめるぞ、と感じたものです。
もうすぎやま先生の指揮でドラクエの曲を楽しむことが出来なくなるというのが辛くて仕方がありません。
ありがとうございましたという言葉だけでは足りないのが事実です…。
遺された作品はドラクエのみならず沢山あります。これからは先生の音楽を余すことなく聴きこんで行きたいと思います。