DQ10の10周年クエストが公開そして完結してたのでやってきました。
バージョン1のメインストーリーの思い出を掘り起こすような内容。
個人的に、既にあるエテーネ村復興の一連のクエストをver1メインストーリーのエピローグ編と捉えているわけですが、それに対すると「天を超えて~」は劇場版ver1メインストーリーと言ったとこでしょうか。
私はver1メインストーリーの最終決戦が好きです。
ドラクエの最終決戦は主人公が様々な人の助けや想いを受け世界中から見守られながら戦うというイメージが私の中にあります。DQ10もver2~以降の最終決戦はこっち側だと思います。勝った後はお城で夜が明けるまで宴じゃ!
しかしver1の最終決戦は主人公の復讐劇の面が強い。冥王の脅威はまだ世界に広く認知されておらず、協力してくれるのは小太りのおばさんと弁当命のじいさんくらい。ラスボスを倒しても祝勝の宴も開かれずスタッフロールが流れた後は雪山で現地解散の有様。
街を歩けば他のプレイヤーキャラとたくさん出逢う活気に溢れるDQ10というゲームの刺激に衝撃を受けていた当時の私は、その中で紡がれる孤独な戦いの物語にさらに強い衝撃を受けたのです。
『天を~』クエストはそういったver1メインストーリーの独特な空気の踏襲を感じました。
相変わらずの少数勢力での戦い。しかしじいさんは3倍に増え、小太りおばさんには豪華な声が付き、過去の少年が成長して現代に来た青年(ややこしい)が助けてくれる、と味方は確実にパワーアップし主人公の孤独さは薄らいでいます。
そして今度は冥王側のリベンジマッチ。
相変わらず世間での認知度が低い冥王が世界を恐怖の色に染めることより主人公を倒すことを優先し挑んできます。
復讐という交換日記、冥王と主人公は相思相愛ですね。
このクエストのメインディッシュ、それはやはりネルゲル戦。
きっとプレイヤーのそれなりの人があることに注目しながら戦っていたんじゃないかと思います。少なくとも私は戦闘開幕当初から注視してました。
「この熱い再戦の流れの中でコイツあのゴツい第二形態になるのか……?」と。
HPを削ると案の定ゴリゲルに移行、ここで私は自分のテンションが1段階下がったのを確認しました。
(一応の擁護:冥獣王形態はお手手さんパワーの代物なので今回の戦いの場には相応しくない、という理由で見た目による理由ではない、一応)
しかしそこからHPを削ると更に形態変化、再び冥王の姿に。
ネルゲルが戦いの中で「大いなる闇の根源」の力を超えてきたのです。私のテンションは50くらい上昇しました。
テンション上がって浮かれながら戦っていたら次の瞬間、真っ赤になって床に突っ伏してました。わーお、怖い。
殺意の高い攻撃に(主にエルジュが)耐えながらなんとか勝つことができました。
これまでの長い冒険の中で強敵との戦いは幾らもありましたが、ネルゲルとの戦いはやはり格別ですね。伊達に殺し殺されの仲じゃありません。
そして共に戦ってくれる仲間が何処にだっている。登場人数を絞ったエピソードの上でも今の主人公はもう孤独じゃないな、というのを再認識しました。これが10年の積み重ねということでしょう。
楽しいクエストでした。20周年クエストでのネルゲルとの戦いも楽しみですね。
P.S.:しかしクエスト道中のバージョン1ボスラッシュで「懐かしいボス達!」という感慨が不思議と一切湧かなかったですね。そうだよ、街の衛兵のせいだよ