ニムロデルの冒険日誌

Battle Speech

これから戦いが始まるという時に、軍の指揮官が皆の心をひとつにして、勇気を鼓舞するための演説です。アメリカですとフットボールやバスケットボールを始め様々な競技の監督やコーチのこうした言葉かけは pep talk（ペップトーク）と呼ばれます。いい指揮官は人心を掌握することができなければいけません。

ヨーロッパなどの伝統的に父権的な社会では、王は鎧を着て大きな軍馬に跨り片手に剣を煌めかせて軍の先頭に立つというイメージがあります。

ロード・オブ・ザ・リングの世界では、ブラックゲートと呼ばれる、魔王サウロンの城の門前で行われた戦いはまさにそれを映像化したようなシーンでした。
味方は主にローハンやゴンドールの連合軍で、精鋭とは言っても数が少なく、敵は恐ろしいオークやトロルの大軍で、ナズクルなども繰り出して威嚇してきます。得体の知れない恐怖に、完全に浮足立ってバラバラに敗走しそうになったところで、騎乗のアラゴルンが兵のそばに駆け寄り、言葉をかけます。それが有名なアラゴルンのバトルスピーチです。短いものですが素晴らしく、彼のカリズマが完全に人々の心を一つにする感激の瞬間です。

Hold your ground!  Hold your ground!

Sons of Gondor, of Rohan, my brothers,

I see in your eyes the same fear that would take the heart of me.

A day may come when the courage of men fails,

When we forsake our friends

and break all bonds of fellowship,

But it is not this day.

An hour of wolves and shuttered shields,

When the age of men comes crushing down,

but it is not this day!

This day we fight!!

By all that you hold dear on this good Earth,

I bid you stand, Men of the West!!!

翻訳します。

その場を動くな！ その場を動くな！
ゴンドールの息子たち、そしてローハンの息子たち、我が同胞よ！
諸君の眼の中に、私の心をも蝕もうとしている同じ恐怖を、見ることができる。
いつの日か人間の勇気が失われてしまう日が来るかもしれない、
我々が仲間を見捨て、すべての友情の絆を断ち切ってしまう日が来るかもしれない、
そして魔狼が徘徊し、盾は砕けて散乱し、人間の時代がガラガラと崩れ落ちる
そんな時が来るのかもしれない、
しかしそれは今日のこの日ではない！
今日のこの日、我らは戦うのだ！
諸君が愛しく思うもの、この素晴らしい地球上のすべての良きもののために、
私は諸君に立ち向かう事を請う！

西方の男達よ！

素晴らしいですよね、私が男なら、いえ女のままでも戦いたくなります。
実際にローハンの野で、伯父である王セオデンのために戦っていた女性がいました、もちろん変装していましたが。それはエオウィン姫でした。
彼女はどんな男性にも達成することができない大きな手柄を立てました。
それはまたいつかお話したいと思います。

つたない翻訳で失礼いたしました。
あそうそう、コロ団体戦始まりますが皆さまよろしくです。下手ですが頑張るので誘ってね！