前回はアンが海賊のジャック ラカムと出会って意気
投合し、駆け落ちするまでの所をお話しました。
船乗りは迷信深く、女性を船に乗せるなど許されない
という空気がありましたので、アンは髪を結んで
キャラコのズボンに身を包み、トムという少年として
乗船しました。
昼間は重たいロープを引いたり、甲板の掃除をしたり
の重労働をこなし、夕方には海賊仲間と rum & brine
ラム酒の海水割り を呑んで騒ぐという暮らしですが
よほど体力に恵まれていたのでしょうか、アンは身
体を締め付けるコルセットから解放された男性として
の暮らしに溢れる自由の素晴らしさを満喫しました。
そればかりか海賊ですので、右手にピストルを持ち、
左にはカトラスと呼ばれる短剣を備え、船荷や農場を
荒らして無慈悲に銃を放ちました。アンは美貌に加え
て鋭い知性を父親から受け継いでいました。彼女は並
外れた学習能力で環境に適応し短期間に敵にも恐れら
れるほどのカトラスの扱いを身につけ、射撃の腕も一
流でした。
夜になるとジャックの待つ船長室に忍んで行きました
そこでやっと女性らしい気持ちに戻ることができたの
でしょう。
けれども周囲は疑ったり気づいたりしたの
でしょうか? 少しずつ、海賊の少年
トムのお腹が、膨らみ始めていることを。
補足ですが、アイルランド人らしく、アンの髪は
赤毛で肌は抜けるように白く、瞳はたぶん赤毛の女性
に多い緑色なのかも知れません。はっきりとした
記述はないのですが、想像してみました。
今回は歌の原文は省略して中身だけを翻訳してまとめ
て見ました。長いのでしばらくこの形で書きつなげて
行きたいと思います。
読んでくださった方、ありがとうございます♪
ちょっとスピードを上げるように努力します。
拙い翻訳で失礼いたしました。