始めに。
この文章はver3の物語をすべてクリアしていることを前提として書かれていることをご了承ください。全3回の文章となります。
v3.5後期をもってアストルティアとナドラガンドの物語は一つの終結を見ました。このままでも問題はないのですが、通常物語を進める上において、実はゲーム中では未だに語られていない一つの裏設定があります。それは「勇者システム」と呼ばれているものです。この裏設定を知っておくとver3の物語がより深く理解できるのではないかと考え、この文章を書きました。今回はその勇者システムとver3の物語の関係について私の解釈を少々お話ししたいと思います。ちなみに勇者システムという名前は正式名称ではありません。誰がそう呼んだのか分かりませんが、いい名前だと思うのでここではそう呼びたいと思います。
勇者について軽く確認すると、グランゼニス神の加護を受けた家系から生まれる、魔王を倒す特別な力を思った人間のことです。勇者の家系は連綿と存在しています。しかし、勇者は常に存在しているわけではありません。では、どのような時に勇者が誕生するのでしょうか。
これを説明したものが勇者システムです。ゲーム中では語られておらず、2016年1月30日発売の書籍『アストルティア創世記』にてその設定が初めて明かされました。この本も発売から大分日が経ち入手困難となっていますが、持ってる方は25頁アストルティアのキーワード解説、魔王の項をご覧ください。
「異界から魔王がアストルティアに侵入すると、それに反応して勇者となる者が生まれる」
と書いてあります。これが勇者システムです。グランゼニス神は自ら亡き後のアストルティアを守るためにこのような防衛システムを残していたのです。1000年前の勇者アルヴァンと不死の魔王の戦いはこのシステムに基づくものであり、ver2の物語においては、大魔王マデサゴーラが魔界から侵入したために勇者アンルシアが生まれたことになります。ただ、勇者が生まれるというのが、文字通り物理的に生まれるのか、それとも勇者となる人間がその力に覚醒するという意味なのかまではわかりません。
勇者システムについて理解したところで、次はver3の物語について話を進めたいと思います。投稿できる文字数の関係で次の日誌に続きます。
その2 http://hiroba.dqx.jp/sc/diary/415025300558/view/4985921/
その3 http://hiroba.dqx.jp/sc/diary/415025300558/view/4985938/