その1 http://hiroba.dqx.jp/sc/diary/415025300558/view/4985915/
その2 http://hiroba.dqx.jp/sc/diary/415025300558/view/4985921/
からの続きです。
竜族の罪はいつ許されるのか、「救世主」とは誰なのか。話はver2.4に遡ります。
v2.4において、大魔王マデサゴーラは奈落の門の奥に眠る創生の霊核を手に入れるために勇者のチカラを利用します。なぜなら奈落の門は封印されており、その封印は勇者のチカラでしか解けないようになっているからです。奈落の門の奥には創生の霊核が眠っていますが、同時にナドラガンドも存在します。封印は勇者にしか解けません。ここで問いの一つが解けます。「救世主」は勇者か、もしくはそれに極めて近い人間であることが想定されている、といえます。
もう一つの問いに移ります。竜族の罪が許されるのはいつなのか。いよいよ勇者システムの話となります。既に説明したとおり、勇者はアストルティアに異界から魔王が侵入した時に生まれる仕組みとなっています。そして何度も言うように奈落の門の封印は勇者にしか解けません。つまり、魔王が現れ勇者が誕生した時、その時にナドラガンドへの道が開け、救世主が竜族を許す可能性が生まれるのです。
まとめます。
かつて種族神はナドラガンドを分断し奈落の門の奥に封印した。しかし、同時にその罪を許すために分断したナドラガンドをつなぐ方法を用意した。その方法を利用できるのはアストルティアの人間だけである。そして奈落の門に勇者にしか解けない封印を施した。勇者が現れるのは魔王がアストルティアに現れた時である。魔王がいつ現れるかは魔王次第なので分からないが、いつにせよそれがアストルティアの危機であることは間違いない。アストルティアに危機が迫った時にナドラガンドへの道が開け竜族と他の種族が出会う可能性が生まれる。
種族神たちは何故このような仕組みを作ったのでしょうか。これこそがver3の物語の根幹となります。断罪の記憶のなかで種族神たちが語った言葉を思い出してみてください。女神ルティアナが言ったアストルティアで何よりも強いチカラとは何だったでしょうか。
アストルティアに危機が迫った時、すべての種族が集い手を携えられるようにしよう。そうすれば危機は乗り越えられるだろう。なぜならアストルティアで何よりも強いチカラとは「調和のチカラ」なのだから。
これがver3の物語に対する私の解釈です。勇者システムというたった一つの設定を知ることで、より深く物語を理解できるのではないか、そう考えて長々と書いてきました。あくまで解釈なのでこれが正しいとは限りません。ですが、もしこの文章が何かの役に立つのであれば幸いです。