バージョン4も佳境という感じでだいぶストーリーが進んできた。その中でアルウェーンのシナリオが非常に社会科学的に興味深かったので感じたことを残す。
このシナリオの背景に、日本人がとらえる「社会主義的な社会構造への恐れ」と、「創造主を信仰する一神教的世界観への不思議さ」を同時に感じた。そこに「教育によって無気力がインストールされている」という、日本で生きる者からすると背筋が凍るスパイスが入って、かなり心揺さぶる内容になっていた。
2026年現在、「自由」を基軸に据えた西側陣営がかなり変質していて、これまでのような資本主義陣営対、社会主義陣営の構図が崩れようとしているのを目の当たりにしている。「平等」を基軸に据えた社会主義的なメタファーを感じさせる、奉仕を強制するアルウェーンのあり方が、もしかしたら今後見直されるのかもな、なんてことも感じる。
C141が人間の独裁者ではなくAIだったらと想定してみると、この様子はデジタル一党独裁と、その社会を維持するためのエネルギー供給源としての原始種(映画マトリックスの世界観)にも見えてくる。ここに気持ち悪さを感じるのか、あるいは不確実性を排して、高度に予測可能な安定した幸福な世界と見るのか…。なんてことを考えた。
5年前に書かれたシナリオとは思えないほど、今日的な世界情勢に迫る内容で、とても考えさせられた。