ヴェリナード王ファンの皆様、ごめんなさい
◯月☆日
給料が良いという理由で勤めていた◯◯を退職し、防衛軍に入隊した
入りたてなのに研修もなしに初日から最前線に立たされ、一歩間違えれば即命を落としかねない状況に常に晒された。私以外のメンバーが全員上司という事もあって経験に助けられその、守るべき何か?を防衛する事が出来たものの、いかんせんここは命に対しての価値観が軽過ぎる。皆は私より結界様を守る事に躍起になっているが、私は自分のお命様を死守する事になるだろう
◯月☆日
3K(キツい・殺される・近接だと返り血ドバドバ)のこの職場、もとい軍に身を置き少し経つが未だに職務に慣れない。しかし私にとってここに勤め続ける理由となる存在が、今日見つかった
屈託のない笑顔を浮かべる少女だ。私が配属されている◯◯とは別の◯◯で働いている為、少しの情報はおろか名前すらわからずゆるふわさん(仮名)と書かざるを得ないが、移動中私の視界に稀に一瞬だけ映るこの子の微笑みが兎に角素敵で、戦場から帰る度焦土となりかける私の心に、緑を芽吹かせてくれる。最初は赤の他人としか見ていなかった...が、彼女の存在はいつしか私にとって、無くてはならない存在となっていたのだ
話した経験が一度もない赤の他人を守るというのは、側からみればおかしな事に見えるかもしれない。それが結界様を防衛する人なら尚の事。しかし私は結界様と自分の命よりも、彼女を守るのを優先するだろう。これから彼女と会うであろう数多の人が笑顔に救われる事を思えば、私の命など路傍の石ころと同じ様に安いものなのだから
◯月☆日
悲しい話が入った。ゆるふわさん(仮名)が途方も無く遠くに離れた◯◯に異動になったらしい
悲嘆に暮れる私にボスは「チミ、死ぬ気で結界守れ」とか「補給物資縛りプレイでガタラ守れ」というありがたい言葉を投げかけて来る。失意の中でも働けとは全く見上げた精神だ。いたく感動したのでこれを書き終わった後辞表を書く事にする
◯月☆日
アッ!!
日記はここで終わっている...。どうやら日記の主は主の◯◯に新しく配属されたはげどわ君(実名)の加減の知らない可愛さに触れ、病院に運び込まれてしまった様だ...