自分が兼ねてからとても楽しみにしていた事が一つだけありました
その楽しみの内容は自分の住んでいる地域にある大きな美術館で展覧会を催すというもの。ドイツにある有名な博物館から展示品を多数借りて開くそれは、多くの人から注目されていた様です
展覧会のタイトルは「エジプト展」。エジプトと銘打っている通り美術館にファラオ!でそれももう伝説級の品々が所狭しと並ぶという、正に歴史好きには堪らないもの。こんなチャンスなんて人生にそうあるものではありません
目玉は何と棺!ヒエログリフの石版!ガチモンのミイラ!要するに全部!チラシで見た時はもうドキドキが止まりませんでしたね...。だって全ての展示品が伝説!レジェンドレアなんですよ!しかもエジプトですよエジプト!エジプトが北海道に来るんですよ!ハムナプトラですよ!
とアツく語り過ぎてしまいました。現実世界にエジプトがある様に、アストルティアにもエジプトはあります
写真にある建造物は説明するまでもないとは思いますがピラミッドです。紀元前3000年前、今の時代から約4000年前にエジプトで栄えた文明に建てられた建造物で同文明の象徴。岩のブロックを一つずつ重ね完成したそれは紀元前の建造物としては極めて高度である...と言われていて、建てられた当初は頂点が金で覆われ、下の部分は真っ白く化粧されていたそうな。今では全てが同じ色ですが、これは時代の流れが関係しています
ピラミッドが建造された理由は王の墓にする為であると言われていましたが、それは過去の話で現在では王がどれだけ偉大であったかを示す為、自分が生きている内に王自身が建てる様命じたとされています
なのでそこに墓らしきものは微塵もありませんがでかい三角系という訳でもなく、写真の様...とは言えないもののピラミッド内に部屋は存在し、その部屋を見て回るツアーが三大ピラミッドでやっているらしいですよ。対象は豪華に世界一でかくて偉大な三角である、クフ王のピラミッドです
古代文明には壮大な神話が付き物。エジプト神話も他の神話に負けないと言ったら失礼かもしれませんが、多くの物語に多数の神々が登場します
人間の姿をした神がいれば頭がスカラベの神がいて、そもそも何をモデルにしたか未だ不明の神がいたりと個性爆発のエジプトの神々。その中も一番人気であろう神はHPMP盛れて色々な職にお呼びがかかる俺達の神こと「アヌビス」!
墓地の死体を漁るジャッカルをモデルにした半獣半人の彼は冥界の神であり、同時にミイラ作りの神とも言われています。犬という親しみ易さと冥界の神であるという厨二設定、そして送り人のイメージとは裏腹に筋骨逞しいムキムキボディ!4000年前に登場して今尚世界中で大人気の凄い神様で、現在は色々な作品の出演に大忙しなそう。厨二の文化は古代から既に存在した
因みに王等の高貴な人物のミイラ作りの最後にアヌビスの被り物を被った職人が、遺体の頭部にマスクを被せる手順が存在し、この事から最古のコスプレはアヌビスであった...と、実しやかに噂されているとか?
しかしこの写真、我ながら綺麗に撮れたなあ...
冒頭の文章が過去形になっている事を見てお気付きの方もいるかもしれませんが
エジプト展、コロナのせいで中止になりました
う...
ファラオの呪いでしょうか...?