先月のお話です
実は3月に長期休暇がありまして、折角の長い休みだしお出掛けしようと1人で北海道の小樽へと向かったんです
小樽で有名なのはやはり海鮮と運河。運河についてはあまり見てない故道民の癖してよくわかりませんが、海鮮はもう非のつけようが無いくらい美味い!小樽で漁れたあれやあれがあれが、現地で食べれてしかも安い!こんな贅沢に勝る贅が果たしてこの世にあるのでしょうか?食べた後の表情で感想全て語れるくらい、もう絶品なんですよ本当に...
そんな海鮮に目がいきがちですが、実は小樽には隠れていないけれど少し隠れている名物が一つあるんです。その名物といえばズバリ芸術。小樽はガラス細工等の芸術文化が盛んでして、美術館も一つの町にしては多くあって同町の観光資源になっているんですよね。ガラス細工だけでなくステンドグラスとか、絵画専門の所もあるんですよ
そんな美術館を巡っていると、たまたま葛飾北斎展を開いているとある美術館のブースに辿り着いたんです。小さな美術館だしよくある複製画だろう、そう侮りブースのチラシを見てみると何と全て北斎本人が描いた本物の水墨画。展示されている作品も富嶽三十六景で最も知られているであろうあの大波等とガチなものばかり。こんな大層な作品達を果たして人っ子一人いない中独り占めしていいものかと、内心ソワソワしながら鑑賞
流石は江戸時代で名を馳せ今も大人気で遂にはソシャゲで女の子になっちゃった芸術家。どれも200年前の作品で自分の10倍歳上の筈なのに、少し見ただけでこれは素晴らしいと思ってしまう。ここで書くのは難しくて申し訳ないんですけど、絵なのに迫力が凄いんですよ。魂が込められているって言うのをめっちゃ感じて、あたかも動いている様にすら見えてしまう。ショーケースから順路まで結構離れているのにこんな感想を抱かせるって、余程その道に通じていなければ出来ないと思うんです。今の時代でも多くの人が感動を抱くくらいなんだから、江戸時代に生きていた人の心もグッと掴んでいたんだろうなぁ
それと富嶽三十六景以外にも、これまた北斎ご本人が描いた人物画が飾られていたんです。これも本当素晴らしいものではありました...が、上手すぎて逆に不気味に思えました。人物画だけは良い意味で1人で見たくないというか夜中絶対動きそう...