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団長の盟友

シュンヤ

[シュンヤ]

キャラID
: WG462-849
種 族
: エルフ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 122

ライブカメラ画像

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シュンヤの冒険日誌

2019-10-02 00:11:59.0 テーマ:その他

『蒼天のソウラ』二次創作 真の太陽の足跡 第五話「死」

一合、二合と斬り合いながら、なすすべもなく追いつめられていく。これだけ歳を重ねてなおこのような膂力があるとは正直思っていなかった。剣を重ねるたび弾き飛ばされるように押され続け、これ以上後ろへは下がれないところまで来ていた。炎に包まれバキバキと音を立てながら崩れ始めた道場が背中をじりじりと焼いている。やはり自分の力ではこの人を殺せそうにない。
「詰んだか。思ったよりあっけない。さあ最後の稽古だ。死に物狂いで儂に一太刀でも浴びせてみよ。それともこのまま命を終えるつもりか。」周囲の炎を吹き飛ばしそうな気迫で村長が近づいてくる。
とどめを刺すべく大上段から振り下ろされた太刀を間一髪で横に避けると、そのまま近くにあった井戸に飛び込んだ。
「なんと浅ましい。儂が死ぬのをそこで待つとでもいうのか。実に情けない。」
村長が井戸の端を太刀の柄で強く突くと、石の一つがへこみ、井戸の中から油の臭いが立ち上る。
「残念だったな。あらゆるところに仕掛けが仕込んであるのだよ。」そう言って村長は火のついた木片を井戸に投げ込んだ。井戸からもくもくと黒煙が巻き上がる。
「あっけないものだ。しかし何事もいつか終わりが来る。こうやって看取ることができるというのも一つの幸せなのかもしれぬ。」そう言って目を細めながら黒煙を見上げた村長の額に一本の矢が突き刺さった。

――死んだように見えただろうか。
そんな不安を感じながら、井戸と道場そして村の外をつなぐ狭い抜け道の中を四つ這いで進む。友と門限を過ぎて村の外へ抜け出すために作った道である。まさかこんなことに役立つとは思ってもみなかった。
抜け道から出ると、少し離れて燃え上がる村が見えた。感傷に浸る暇はない。村長の言葉から察するに、おそらく我が村の者とは異なる刺客が送り込まれているはずだ。当然自分の思い通りにならない者を生かしておくはずがない。
――少なくとも村の火が消えるまでには御屋形様の領地を離れなければ。
生きるための努力が足りなければ死ぬのだ。それから三日ほどは、昼も夜もなく走り続けた。 その後しばらくは、山の中で一人、食べては排泄し、寝ては起きた。生きるということに何の意味もない日々が続いたが、どうということはなかった。ただ何年か経つうちに言葉を少し忘れていた。
あるとき珍しく人間と出会った。道に迷った様子だった。特に害はなかったし、人間と話すことが久しぶりだったから、もてなしにと思い猪を獲って喰わせたところ、そいつは猪よりも自分に興味を持った。猪を一本の矢で仕留めたことにとても興奮していた。
「我々の家族にならんか。」満腹になった腹をさすりながらその男は言った。
どうやらその男は家族で金品を奪い生計を立てているようだった。家族と言っても血のつながりがない者も多いという。その男が言うには、鎖のような絆が家族の力となるそうだ。正直絆というものは理解できなかったが家族という言葉に興味をひかれた。
――果たして外界の家族というのはいかなるものなのだろう。
特に生きる意味を持たない身となった今、流れに身を置いてみるのも良いかと思い男の誘いを受けることにした。男はとても喜んでいた。
男の後をついていくと、山を下りきる少し手前に、近くの大きな河に沿って広がる街の様子を一望のもとに見渡せる崖があり、そこに立つ大きな木の傍で男が足を止めた。すると男は草笛を三度鳴らしてまた歩き出した。少し山の中へ戻るように進んで行くと、草で入り口を偽装された洞穴があった。
「今はここがねぐらだ。あらかじめ合図をしてから近づかないと殺されるから気をつけろ。」
洞穴の中は床や壁、椅子や机などが丁寧に切り出されており、外観からは思いもよらないほど洗練されたつくりとなっていた。ところどころ凝った彫刻が施されていたりもした。男が言うには十数人が寝泊まりしているという。
そのまま家族を仕切っている親分の部屋に案内された。だだ広い部屋の一番奥、脚やひじ掛け、背もたれまで荘厳な意匠が施された椅子に座り、それに負けないだけの貫録を放つがっしりとした体躯の男が、萌葱色の覆面の中からこちらの様子を睨め回す。 「腕は確かなのか。」親分の声に周りが反応した。次々と屈強な体の男達が腕自慢するかのように斬りかかってきたが、五人ほど動けなくしたところで出てくる者はいなくなった。
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