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団長の盟友

シュンヤ

[シュンヤ]

キャラID
: WG462-849
種 族
: エルフ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 122

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シュンヤの冒険日誌

2019-10-12 00:23:53.0 2019-10-12 00:24:39.0テーマ:その他

『蒼天のソウラ』二次創作 真の太陽の足跡 第六話「出会い」

親分に紹介された翌日からすぐに仕事は始まった。街に潜む家族が仕入れる情報に基づいて裕福な商隊から金銭を要求するという簡単なものだった。彼ら曰通行税と言うらしい。抵抗する者は斬り捨てるが要求に従えば何もしない。山の中の狩りと大差はなかった。
家族の一員になった証しにと名を与えられた。「カラス」と呼ばれた。もう一度、自分に家族というつながりができたのだ。

******

賑やかな街道沿いの古びた一軒の居酒屋で、二人の男が話をしている。
仕立ての良い服を着た壮年の男は顔中の深い皺を縦に横にと動かしながら、講談師のごとく大きな手ぶりも交えて向かいに座った筋肉質な呪い師風の男に対し熱弁をふるっていた。
「北の街道にはよく賊が出るのだ。以前は街の見廻組が討伐に出たこともあるのだが、見つけるたびに結局は逃げられてしまい、いつも子供の鬼事で終わってしまう。そんなことだから、今では誰も奴らに逆らおうとしなくなってしまった。確かにこの辺りの賊は、言われたとおりに金銭を支払う限りは命を獲らないので通行税だと諦めている者も多い。しかし、そんな横暴がまかり通っていいはずがない。天下の公道でなぜ、どこの誰ともわからん奴に金銭を渡さなければならないのだ。それくらいなら、あなたのような腕っぷしの立つ用心棒に、山賊退治してもらう報酬としてお支払いするほうが、世の中の役にも立つ、活きた金銭の使い方だというものではないか。
どうだろう、仙術師様。あなたのような高名な冒険者であれば、たやすいお仕事だと思うのだが。」
「ンハハハハハ!そこまで言われては仕方がないのう。」
億劫そうな言葉とは裏腹に破顔大笑した大柄な男は、卓に置かれた前金を、手刀を切って無造作に掴みあげ、
「こちらの前金、ありがたく頂戴する。では準備を整え次第、貴殿の宿に参りましょう。」
そう言って席を立つと店を出て行った。

******

その日は雨だった。足元はぬかるみ、刃は甲冑の上を滑る。ただ言い訳はしない。向こうが戦上手だったのだ。人数はこちらが勝っていたが、動きを読まれているようだった。巧妙に戦力を分断され、家族たちは次々と捕らえられていった。何人か逃げ出す者もいたが、相手は追いかけなかった。その分さらに追いつめられた。
自分の相手は呪い師の風体ながら大柄な筋肉質の男だった。素早い体捌きのうえ幻術を巧みに操り、自分を家族から引き離すように攻めてきた。 「どうじゃ、そろそろ諦めてもよいころだと思うんじゃがのう。」
何を諦めろというのか理解できなかったが、それ以上に理解できないのがその戦い方だった。手を抜くわけでもなく、しかし殺そうとするでもなく、まるで生け捕りにしようとするかのような力加減だった。
「なぜ殺そうとしない。」
「むむ、ばれたか。さすがじゃのう。」大男は、嬉しそうに笑うと少し離れて手を止め、話しかけてきた。
「おんしに悪意が見えないんじゃ。」
――悪意。どういうことだ。悪意の有無がここでなにを意味するというのか。
言っていることの真意が読み取れずにこちらも手を止めた。さらに男は話しかけてくる。
「どうも殺すには惜しい人間のような気がしてのぉ。どうじゃ、盗賊なぞやめて、違う生き方を考えてみんか。」
「――生き方など…」とうに失くしてしまったのだ。いやそもそも初めから無かったのかもしれない。話そうとしたところで数名に取り押さえられた。
「あちゃちゃ、ようやく口をきいてもらえたところじゃったのに。」大男が残念そうにつぶやいた。
そうして街の牢に入れられた。おそらく死罪になるだろう。これまでに奪った金銭は相当なものだ。さらに逆らった者たちは殺してきたのだ。あと何日生きるのだろうか、そんなことを考えていたところで、ふと大男の一言が気になった。
「――違う生き方か。」
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