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団長の盟友

シュンヤ

[シュンヤ]

キャラID
: WG462-849
種 族
: エルフ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 122

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シュンヤの冒険日誌

2019-11-10 15:05:37.0 テーマ:その他

『蒼天のソウラ』二次創作 真の太陽の足跡 第八話「生きる」

長い雨が上がった。太陽が周りの空気を煌めかせている。
巨木の庇の下、随分と長い雨宿りとなったが、夜明けとともに弱まり始めた雨はもうすっかり上がっていた。肌に照り付ける日差しの熱さから、この大地の様々な命が太陽に育てられているということを実感する。
自分は隠密の家に生まれ、死ぬために育てられた。
しかし、自分を拾ってくださったシャクラ様は自分に生きろとおっしゃった。
シャクラ様に身を賭してお仕えすることで、自分には生きる価値が生まれ、この世界と自分の命を繋げることができたのだ。自分にとって、シャクラ様こそが真の太陽であった。
シャクラ様との旅、冒険、そして様々な隠密活動、今でも鮮明に覚えている。
そんなシャクラ様がいなくなった今、これからは永遠の昏闇を生きていかなければならない。
そんな心の中の昏闇とは反対にじりじりと身を照らす太陽の下を歩き続け、海沿いの市場を通り抜けようとしたときに、思わぬ懐かしい顔を見かけた。 キャット・ギャレリオ。巨猫族の戦士だ。一時はひざを突き合わせ、立場を超えて夢を語り合った同志。再会を懐かしむつもりで声をかけたが、思わぬ深刻な話となった。
「お主には伝えておいた方がいいかもしれないニャ。」
巨猫族の戦士は、神妙な顔でこう切り出した。
「生きている…だと?」
死なずにすんだ命があったというのであれば、それは喜ばしいことかもしれない。しかし、その命はおそらく目覚めとともに大いなる復讐を始めることだろう。
百年か、千年先か。復讐の連鎖がより大きな惨劇を引き起こすことは間違いない。
それは、シャクラ様が望んだこととは正反対の未来だ。
「拙者にはどうすることもできないニャ。というよりも、拙者も魔族の端くれ。むしろ申し訳ないが、公王様やお坊ちゃまの無念を晴らしてほしい気持ちの方が大きいニャ。」
そう言って、もう会わない方がいいだろうという言葉を残し、彼はゆっくりと立ち去っていった。

――未来に待ち受ける惨劇をただじっと待つしかないのか。
ひたすら考えながら旅をつづけ、気が付くとエルトナの深い山の底、まるで幼い頃過ごした里のようにひっそりとした場所にいた。あのころの自分は、自らの命を捨てるために生きていた。自分が死んでも次の命が任を果たせばそれで良いと教えられていた。
――生き方。
そうだ、シャクラ様は自分に、生き方を考えろとおっしゃった。
隠密としての任は、シャクラ様がいなくなったからといって消えるわけではない。自分にもまだできることがある。

******

「カルラ様は今お亡くなりになった。」
村の長老は村人たちを広場に集めると皆にそう伝えた。 「これからの祭事は私が執り行う。守護の術がかかったこの仮面はカルラ様の御遺品であるが、これからはこの村の御本尊として祀ってまいりたい。ただし、カルラ様は、この世界がいずれ魔族の大きな復讐に襲われるとの予言を遺されており、この村は、その時に備え、多くの命を守る術を後世に伝えるために興されたものである。したがって、いずれその災厄が迫り、この村から冒険者となって世界を守るために旅立つ者が現れたときには、この守護の仮面をその者に授けることとする。これは、カルラ様の御遺言でもある。」
村人たちは、静かに鎮魂の祈りを捧げた。

親の顔も知らず、ただ隠密として死ぬためだけに育てられたエルフは、シャクラという勇者に拾われ、御庭番としてその隠密の腕を振るった。勇者シャクラは復讐の因果の中に消え、エルフはその因果の先にある悲劇に備え村を興した。死してなお、その任を果たすために。
500年後の未来のため―― ※このお話は、マンガ「蒼天のソウラ」に出演した「カルラ」という名の僕の御先祖様について書いたものです。読んでくれた方、どうもありがとうございます。なお、いいねくれた方には嬉しいのでフレンド申請させていただきますが、断っても傷つきませんので遠慮なく無視してください。
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