ずいぶん間が開いてしまいましたが、棒形宝珠マニアのための石版について。
「棒がキッチリ並んでたら綺麗やん素敵やん」という棒マニアの人達。四角石版に入れると映えるので、根強いファンがいるようですね。入れ方に頭をひねらなくていい、というのもメリットだそうです。
棒2種(│─)に限定した宝珠6個の形の組み合わせは7通りしかありませんが、そのうち5通りが入る唯一の形がこちらです。
$形 284通り
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入る組み合わせ: [│6] [│5─1] [│3─3] [│2─4] [─6]
勾玉の尻尾を両側に付けたような形ですが、受け入れ組み合わせ数16位で、[─ ┌ ┘]の万能3宝珠も持つこれ自体優秀な形です。
まあL字入りの万能3宝珠なんて棒マニアには関係ないかもしれませんが…
縦6個・横6個を両方受け入れる唯一の形でもあるので、棒にこだわる人にとっては垂涎の形ではないかと思います。
ちなみに一番作りやすいのはこの向きです。
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□■■■■□ 23
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そして、2位に当たる、棒の組み合わせ4通りが入る石版たちですが…
まあ、見てもらうのが早いでしょう。10パターンあります。
336通り(勾玉形)
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入る組み合わせ: [│5─1] [│3─3] [│2─4] [─6]
263通り
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入る組み合わせ: [│5─1] [│4─2] [│2─4] [│1─5]
230通り
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入る組み合わせ: [│6] [│5─1] [│3─3] [│2─4]
187通り
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入る組み合わせ: [│5─1] [│4─2] [│2─4] [│1─5]
186通り
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入る組み合わせ: [│4─2] [│3─3] [│1─5] [─6]
170通り
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入る組み合わせ: [│6] [│5─1] [│3─3] [│2─4]
157通り
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入る組み合わせ: [│5─1] [│4─2] [│2─4] [│1─5]
145通り
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入る組み合わせ: [│4─2] [│3─3] [│1─5] [─6]
115通り
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入る組み合わせ: [│5─1] [│4─2] [│2─4] [│1─5]
105通り
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入る組み合わせ: [│5─1] [│4─2] [│2─4] [│1─5]
……いやあ、石版って本当に奥が深いですね。
勾玉含む上から3つくらいはともかく、他のは何かしらの基準でもトップクラスに付けてくるとは到底思えないような形ばかりです。
棒マニアの方々は美観重視なので、この辺りは選ばれないとは思いますが、石版の深淵を覗くような一つの興味深い例だと思います。
ちなみにトーチカは2通りで、正統進化形は1通りだけです。
※注
正確には、縦横4通り入る形は他にもあります。例えば最後の105通りの形から派生した以下の形は、
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105通りと同じ縦横の組が入りますが、今回は「穴の配置が連結でない(ひとつながりになっていない)」ことから調査から外しています。
穴が分かれていてよい形というのは考えにくい(今回あったわけですが…)ので、調査対象のパターン数を抑えるためにこうしています。
最初の日誌でもサラッと書いていますが、この点ご注意ください。