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蘇りしプチムドー

あやね

[あやね]

キャラID
: RP794-188
種 族
: 人間
性 別
: 女
職 業
: レンジャー
レベル
: 140

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あやねの冒険日誌

2026-05-27 07:16:20.0 2026-05-27 09:28:51.0テーマ:シナリオ・クエスト攻略

【DQ40th】私たちがドラゴンクエストに没入した理由

小説家は物語の始まり方に一番の労力を費やすと言われます。なぜなら、小説の冒頭がつまらなければ読者はその続きに触れようとはせず、その本を買わないからです。これは小説家にとって死活問題であるため、冒頭には様々な工夫があります。
読者の引き込み方の1つは、強引に作品世界に引き込む手法です。指示対象不明な代名詞に、作品世界に独特な専門用語や固有名詞を大量に並べることで、読者に何だろうと思わせる方法です。しかし、この手法はその強引さと唐突な難解さから、作品世界や読書に不慣れな読者には過多なストレスを与えます。近年はこの手法を取る作者が多く、筆者の独りよがりや自己陶酔とも言える結局ヒットしない作品が目立つ気がします。

ドラゴンクエストスマッシュグロウがサービス開始されました。そのタイトルについてサービス開始前に堀井雄二さんから言及がありました。
馴染みのある語と聞き慣れない語の組み合わせ
前半に馴染みのある語でどういうゲームか大枠を掴みつつ、後半の聞き慣れない語で何があるのか分からなくとも新しい事に対する予感と期待を想起させてくれます。
これは「ドラゴンクエスト」も然りで、既に当時は空想上の爬虫類である竜の英訳であるドラゴンという単語は馴染みがあった一方で、探索を意味するクエストという英単語は日本にはまだ浸透していなかったため、「ドラゴンクエスト」というタイトルを見た当時の人は「ドラゴンがどうなる」「ドラゴンをどうする」といった未知の期待を抱きながらゲームの世界に入っていったと思われます。

これは先に挙げた手法と対になる、物語の冒頭で作家が用いる読者や視聴者を物語の世界に引き込む手法で、現実世界との接点を多く残した状態から物語の世界の要素を徐々に見せて没頭させます。商談等の交渉事でも世間話から入って本題に入るのと同じです。この引き込み方がドラゴンクエストは上手いと私は思っています。
しかし、容量の少ないファミコン版ドラゴンクエスト1でプレイヤーの現実と虚構を繋ぐのはタイトル以外では「あなた」という二人称の代名詞です。現実世界に生きるプレイヤー自身が物語の主人公として、虚構の世界で「あなた」もしくは自身の名で呼ばれることで、まるでその世界に生きているかのような錯覚を与えて引き込んでいきます。
こうした現実と虚構を繋ぐ仕組みが上手く作用して、私達はいつしか堀井雄二さんの想像したドラゴンクエストの世界の住人となっていくのです。

他にもモンスターのネーミングについても、例えばスライムベスの「ベス」やダースドラゴンの「ダース」は何なのかとも思わされます。容量不足で文字数を消し、あとはプレイヤーの想像に任せつつも、ドラゴンクエストの独自性を出しているとも感じられます。ちなみに、私は「ベス」は英語圏の女性名エリザベスの愛称ベスから雌のスライムと解釈し、「ダース」は12という意味からドラゴンより12倍強いドラゴン系モンスターと解釈しました。

今年2月に発売された「新学習まんが人物館」で堀井雄二先生の本では「ひとが心を動かされるのは"人間臭さ"に対して」とあり、1996年発売の「DRAGON QUEST MONSTERS」では「DQはファンタジーというより、人情ドラマ」とあるように、人の心を掴み動かす方法に気付けている点も評価できます。

ここまでは物語としての「ドラゴンクエスト」への引き込み方ですが、「ドラゴンクエスト」はゲームです。映画や小説とは異なる性質として難易度があると思います。簡単すぎても難しすぎてもプレイヤーは満足感を得られません。その点の工夫として、各所で言われているのが、「全滅ペナルティをゴールド半減のみ」「レベル2に必要な経験値を従来のRPGより減らした」「進めればパラメータだけでなく耐性も自然と付いて、時間さえかければ、エンディングまでは確実に至れる」などは言われてみれば後から確かにと納得させられます。
ファミコン神拳奥義大全書にて、「誰もが自由に勝手にプレーできる。それがドラゴンクエストの最高の楽しみかただぜ!」とありますが、それが大事と思わされます。ただ、近年は耐性や編成による喧しい束縛が強まり出していて、自由に勝手にできない点も散見されるのが個人的には残念な気もしますが、先日に約5年かかって私のやりたい方法でDQ10にて邪蒼鎧デルメゼを倒せたのは良かったです。

他にも親しみある鳥山明先生デザインの世界外見と聞き飽きない工夫としてクラシックを選択したすぎやまこういち先生の音楽も引き込みの一因と思われます。

その他、色々と引き込み方の上手さが40年続き、これからも続く要因なのだと思います。
ドラゴンクエスト40周年おめでとうございます。引き続きライフホビーとして楽しませていただきます。
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