目覚めし冒険者の広場-ドラゴンクエストXプレイヤー専用サイト

かわいそうなみならいあくま

チグサ

[チグサ]

キャラID
: WV250-604
種 族
: エルフ
性 別
: 女
職 業
: 旅芸人
レベル
: 131

ライブカメラ画像

2D動画 静止画

写真コンテスト

{{ photoImg }}
さつえい日  :  {{ photoDate }}
さつえい場所  :  {{ photoZone }} ({{ photoWorld }})
{{ photoImg }}
{{ photoImg }}
{{ entryTitle }}
{{ mangaImg1 }}
{{ mangaText1 }} 
{{ mangaImg2 }}
{{mangaText2 }} 
{{ mangaImg3 }}
{{ mangaText3 }} 
{{ mangaImg4 }}
{{ mangaText4 }} 

チグサの冒険日誌

2022-04-19 03:57:16.0 2022-04-25 03:00:35.0テーマ:その他

その5 【DQⅩ茶番】 刈り取れ! ネル子さん

「なんと他愛もない」
「もう少し粘って欲しかったものだな」「貴様、本当に冥王のチカラを受け継ぎし者なのか?」「まぁ良い、これから再教育をしてやろうではないか」
「うぅぅ、色違いには勝てなかったよ……あたし」
 床に転がったネル子はもはや虫の息だった。
「我々を色違いなどで括らないでもらおうか」
 ナイトたちは強かった。それともネル子が弱すぎたのか。
「あたしを……どうするの……?」
「心配は要らない」「悪いようにはしない」「大丈夫、大丈夫」「なぁに、痛みは一瞬だ」
「何それ、逆にすっごい不安になるよぉ……!」
 どーして誰も具体的な事を言わないのか。
 と、そこへ。
 どかどかと騒々しい足音を立てながら、
「嬢ちゃん、無事かッ?」
「あ、アンタ、あの、悪魔神官……!」
 あくましんかんが ふたたびあらわれた!
「ふん。貴様が不甲斐ないせいで、余計な手間を掛けさせおって」
 プリーストナイト。
 だが、気にも止めずネル子に近寄る悪魔神官。
「だから言っただろうが、無事では済まないってな」
「あたし……、どうなるの? このまま……、殺されちゃう?」
「そんなワケあるか。それじゃ転生させた意味ないだろ」
 悪魔神官はネル子を気遣う言葉を掛けたが、
「今の貴様は不完全なのだ。これから禁呪を掛けてやる。そして完全なる冥王のしもべとなってもらおうか」
 サイコマスター。
「イヤ……。嫌だよ、絶対。魔物になんか……、なりたくない」
 ネル子は涙ながらに訴えた。
 悪魔神官が耳元で囁く。
「いいか? 自分の意志でオレたちの仲間になるんだ。このまま、心まで魔物になりたいのか?」
「そんなこと、出来るワケ……、だったら……いっそ……」
 ネル子は、残った力を振り絞って、自ら胸元に鎌を当てた。
 そして、そのまま刃を突き立て――、
「バカタレ! もう一度死にたいのかッ!」
 寸前で悪魔神官がそれを止めた。
「放して……、放してよぉ……ッ!」
「……嬢ちゃん、そうか……、そんなに、イヤなのか……」
 どくどく、どくどく。
 刃を握ったその手から赤い血が滲んで流れ落ちた。
「アンタ、手が……ッ?」
「こんなもん、どうでもいい。嬢ちゃんに比べれば……」
 悪魔神官は何か小さな物をネル子にそっと手渡した。
「神官よ、そこを退け。茶番は終わりだ。その娘にさっさと禁呪を掛けるのだ」
 カーディナルナイト。
 そして仮面の騎士たちは陣を組み、呪文を詠唱し始める。

 あやしいひかりが ネル子をつつむ! 

「ちょ、下ろして……、あぁぁッ!」
 幾重にも連なる邪法の鎖がネル子を捕縛し締め上げた!
 それを取り囲む、四体の不気味な笑い声。
「貴様を本当に転生させてやろう」「ただし、我々の傀儡としてな!」「ネル子よ、お前は全てを刈り取る為だけの兵器として――、なんつーか、こう……伐採マシンみたいな感じに?」「生まれ変わるのだ。ふはははは!」
「あたしゃ芝刈り機かッ! そんなキラーマシンの色違いになるなんて、ずぇったいイヤだあああああ……ッ!」
 ネル子の さけびが こだまする!
 と、
 りぃん、りりぃーん、りぃん、りりぃーん。
 どこからともなく鈴の音が鳴り響いた。
「なんだ……」「これは……」「一体どこから……」「まさか……っ!」
 突然のことで呆気に取られる騎士たち。
 悪魔神官から受け取ったそれは、おもいでのすず。そしてネル子の胸元で鳴り響き効果を発揮、ゲートが開く。
 ネル子は光に包まれ徐々に吸い込まれていく。
 少女が最後に見たものは――、
「貴様ぁッ!」「裏切る気かッ!」「えぇい、退けぇッ!」「ならば、もろとも……、メラガイアーッ!」
「いいかい、修羅の道だぜ? 覚悟決めろよ。なぁ、嬢ちゃん」
 巨大な火柱が全てを焼き尽くす!
「ぬわーーーーッ!!!!」
 ――燃え盛る地獄の業火に包まれたその姿。
「あくましんかーーーんッ!」
 へんじがない。ただのしかばねのようだった……。


つづく。
※この物語はフィクションです。
いいね! 6 件

ログインしていないため、コメントを書くことはできません。


戻る

ページトップへもどる