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かわいそうなみならいあくま

チグサ

[チグサ]

キャラID
: WV250-604
種 族
: エルフ
性 別
: 女
職 業
: 旅芸人
レベル
: 131

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チグサの冒険日誌

2022-05-05 01:23:13.0 2022-05-05 02:06:27.0テーマ:その他

その10 【DQⅩ茶番】 刈り取れ! ネル子さん

※前回までのあらすじ。
 大悪魔ベリアルに苦戦中のネル子さん!



「ふん。ここまでか。では、そろそろ終わりにしようか、小娘よ」
 ベリアルが巨体を揺らし近付いて来る。
「あたし、負けたくないよぉ……。悪魔神官さん……、あたしにチカラをかして……!」
 すると、どこからともなく、不思議な声がネル子の頭に響いた。
 ――嬢ちゃん……、嬢ちゃん……。
「はッ! あ、悪魔神官さん……ッ?」
 なんと!
 声の正体はネル子が初めて出会ったあの悪魔神官だった!
 ――嬢ちゃん、無事か? 今から重要なアドバイスを送るぜ。
「……ッ! どうすれば、あたし、ベリアルに勝てるの……?」
 ネル子は縋る想いで悪魔神官の声に耳を傾けた。
 ――嬢ちゃん、いいかい? マホカンタがかかっている相手にマホトラすると――、たくさんMPを、奪えるンだぜ?
「どーぉでもいいわぁああああーッ!!!」
 ネル子の さけびが こだまする!
「その小ネタ、今あたしに必要かッ? ホントに大事かッ? てか、なんで数ある裏技の中からそんな微妙なヤツ選んだッ?」
 ――じゃぁな、嬢ちゃん、頑張れよ……。
 声は聞こえなくなった。
「す~っと消えるなぁああああッ!」
 のた打ち回る、ネル子さん。
「おおぅ……、どうした、小娘よ。恐怖で、遂におかしくなったのか?」
 ベリアルは若干引いている!
 確かに、傍から見れば、急に独りで叫び出したりして、ちょー危ないヤツだぞ、ネル子さん。
「もぉいいしッ! もー知らないしッ! どーにでもなれだしッ! こうなりゃ特攻だよッ! うぉりゃぁああああッ!」
 ネル子の すてみの こうげき!
 ネル子はベリアルに突っ込んだ。
 だが、
「ぐ……あぁ……ッ!」
 ベリアルの強烈な拳でネル子は殴り倒された。
「愚かな。所詮は小娘だったか……ならば、骨まで消し飛ぶがいいッ!」
 ベリアルは おおきくいきを すいこんだ!
 牙をむいた大きな口の中に黒い炎を集め出した。
 大気を焼き尽くすほどの地獄の火炎が、来る……ッ!
 と。
 何かが、こつんこつん。ベリアルの脚に当たった。
「おねぇちゃんを、いぢめるなぁーッ!」
 エルフの幼女が叫んだ。
 泣きじゃくりながらも、ベリアルに小石を投げつけていく。
「このぉガキがぁ……ッ!」
 怒りを露わにしたベリアル。
 辛うじて起き上がったネル子は、それを見ていた。
 さっきまでずっと、うずくまって怯えるだけの小さな女のコが、勇敢にも立ち向かっている、その姿を。
「邪魔をするなぁッ! デスファイアーぁッ!」
 ベリアルが闇の業火を放った。
 幼女が真っ黒な炎に包まれる!
「きゃぁーッ!」
 幼女が悲鳴を上げた。
 だが、熱くも痛くも無かった。恐る恐る、幼女は目を開いた。
「お……、おねぇちゃん……?」
 ベリアルが放った黒い炎は、すべてネル子が受け止めていた。
「なにぃッ? 小娘、まさかキサマぁ……ッ?」
 ベリアルは驚愕した。
 瀕死だったはずのネル子が一瞬のうちに現れ、炎を防いでいたからだ。
 しかも小娘程度の片腕一本で、だ。
「ベリアル、もう許さないよッ!」
 ネル子は怒気を放った。その身体は黒い炎に包まれている。
 ネル子は やみのチカラを とりこんだ!
 なんと ネル子の キズが
 みるみる ふさがっていく!
 地獄の業火をその身に纏い、ネル子、完全復活!
「ば、バカなっ! く、来るなぁ……、ジゴスパークっ!」
 ネル子を近づけまいとベリアルは何本もの雷(いかずち)を放った。
 しかし、ネル子には効かない。
 そのままベリアルの懐(ふところ)に潜り込むと、ネル子は拳を打ち込んだ。
「ぐはあああッ!」
 ベリアルは血を吐いた。よろめき、ふらついた。
 ネル子は飛び上がって蹴りを繰り出した。
 巨体が轟音を立てて崩れた。
「なんだ……、あれは…………?」
 目覚めたばかりのウェディの若者がその光景を目にしていた。
「おのれぇ……、これほどのチカラが、あったとは……ッ!」
 ベリアルは後悔した。恐ろしいものを覚醒させてしまったことに。
「もぉ、終わりだよ?」
 ネル子は手にした鎖鎌に闇のオーラを集中させた。
 それは巨大な鎌に変化した。
「……だが、キサマが強くなればなるほど、我々魔族にとって、都合が良い……。キサマは、ただの器でしかないのだからな……」
 独り言のように何かをつぶやく瀕死のベリアル。
 ネル子は大きく振りかぶり――、
「蒼・天・魔・斬ッ!」
 ベリアルの巨体を死神の鎌が貫いた。
「おのれ……小娘ぇ、いや、ネル子よッ! ……ぐあああああッ!!!」
 大量の魔瘴を撒き散らしながら、ベリアルは消滅した。


 つづく!
※この物語はフィクションです。
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