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※この日誌は、蒼天のソウラ二次創作です。
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リンドウ殿へ
前略
お久しぶりです、リンドウ殿。息災でしょうか。
私は相変わらず、ヴェリナードで日々適度にサボリつつ、息抜きに仕事に勤しんでいます。こうして手紙を書いているのも、夜っぴいて飲みながら書いています。タイプライターって便利ですね。
少し遅れましたが、水の権能の獲得、おめでとうございます。水神の眷属神獣カシャルをどのように倒し、マリーヌ神をどうやって口説き落とし、水神の力の欠片を手に入れられたのかは私には甚だ想像もつきませんが、偉業と誇ってよいと思います。え、なぜ知っているかと?企業秘密です。
さて、そんな跳躍パワーアップを遂げたであろうリンドウ殿に、ウェリナード海軍軍令部所属特務部司令部長として、一つ頼みがあります。
魔族の拠点、海底離宮への突入部隊に、力を貸して欲しいのです。
以前、太陰の一族(グルヤーン・イル・イシュ)や魔公王イシュマリクについての情報はお送りしたと思いますが、今回はその魔族の拠点攻略のため、冒険者による突入部隊を結成する事と相成りました。
つきましては、リンドウ殿にもその突入部隊に加わり、力を貸してほしいのです。
今回の戦いは、歴代の魔族と勇者の戦いのような、敵を滅ぼせばいいという戦いではない気配もあります。むしろ、昨今アストルティアに新たに流れている、魔物や魔族との和解の橋頭保になり得る一戦になるかもしれないのです。
魔族や魔女への血と偏見を、なくしたいと考えているリンドウ殿にとっては、大変興味深い内容ではないでしょうか。え?なぜそれを知っているのか?プライベートです。
ところで今回の戦いの潮流の中心には、ソウラというウェディの少年がいるのですが、その縁によって、あなたの弟子である、ねる殿、ウサみん殿も参加するそうですよ。師匠として、見守っておきたいのでは?
ああ、怒らないでくださいね?別に彼女達から聞き出したりとか、手荒な真似はしていませんので。単純に、冒険者の縁、というやつですよ。
それに、冒険者たちとの共闘の機会でもありますし、如何でしょうか。いい加減、食客らしい働きもしたいのでは?
割と大規模侵攻までに時間はありませんし、ナドラガンドからの帰還にどれほどの時間がかかるかも分かりませんので、なるべく早くに行動を起こしてくれると助かります。
それでは、ヴェリナード城にてお待ちしておりますね。
かしこ
ロスウィード・レヴォ××