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英雄の魔女

リンドウ

[リンドウ]

キャラID
: HS978-681
種 族
: 人間
性 別
: 女
職 業
: 旅芸人
レベル
: 121

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リンドウの冒険日誌

2020-10-02 07:46:32.0 2020-10-14 06:56:28.0テーマ:その他

【海底離宮攻略前日譚】壊れた世界、歪んだ奇跡⑦【蒼天のソウラ二次創作】


「おっとぉ、敵さんおいでなすったぞ。」

村壁の向こう。騒ぎを聞きつけ姿を現したのは三人。予想通り、怨霊だと言うのに武器を構えて突撃してくる。
三人。遠距離系の戦闘員ではなし。なら仮に何かあっても自分一人で片付けられるが…ここからどうなるかはまさに未知の領域だ。が。

「放電!」
「渾身斬り!」
「マヒャド斬りぃ!」

その判断すら遅かった。ライオウの発見から数秒後。最初に動いたのはライティア。体内に溜めた電撃を一気に放ち、遠くの三人を同時に麻痺させ動きを止めたかと思えば、その隙をついてライオウとかいりが飛び出し切り伏せてみせた。まだ互いの実力をまともに見ていない同士のぶっつけ本番コンビネーション。その驚愕さをリンドウは実感できた。

「色んな奴らを抱えとるからのぉ。見抜きは得意なんじゃ。」

ただの脳筋で自由業の頭は務まらない。
戦闘能力ばかりが見られがちな集団戦だが、本当に大事なのは彼らを纏め上げる現場指揮官の方だ。戦場全体の流れを見切り、適宜指示を飛ばし、仲間に危機が迫れば即座にフォローに回ることができる視野の広さ。まして長い付き合いにならない事も多い冒険者だ。一歩間違えば烏合の衆に成り果てる危うさも秘めている。
自分もまともに集団戦の中で育ったわけではないが、極道を率いる身になった際にそういった戦術関係は一から学びなおしていた。なにせ、あの賢者エイドスの教え子でもあるのだから。そういう意味で、纏め役のライオウは実に適役だった。あと中々死なないし。
そしてライオウもまた戦慄する。今まで何人もの厄介者を見てきたが、直感で理解した。かいり、こいつは今まで一番の脳筋かもしれん!と。一応注視しておこうと頭に留めた。

「それでりんどー、どこに行くんだっけ?」
「村の最奥、儀式の間だ。ねるに見せてもらった地図と、前に私が此処に来た時の汚染具合からして、吹き溜まりがある場所はそこしかない。」

この村はウェナの辺境にあるが、それでも全くこの村の実情が外部に漏れず、また漏らされなかった事を考えると、この村そのものが外部からの侵入者を防ぐだけでなく、内部から外に出ようとする者を封じ込める術式が張られてることは分かっている。それも人ではなく、長い間継承され続けてきた技術の方だ。その術式の核に当たるものが集まっているのが、村で最も大きな建物である儀式の間であることは間違いない。
現代で言えば、データセンター、メインコンピュータルーム。あらゆる電子機器の機能を集約させた超重要区画。技術の継承、秘匿、進化。そういうものを一手に担う場所だ。逆に言えば、そこさえ押さえてしまえば敵の目と耳を潰したも同然だ。その後はやりたい放題が可能になる。

「けど油断すんなよ。やばいと思ったら即座に逃げろ。ねるや私が敵の術を全部把握してる訳じゃない。怨霊以外の敵も潜んでるだろうからな。」
「おっけーりんどー!覚えといてねぱにゃ!」
「はいはいいつもの。」

既に隊は二つに分かれ、探索組は村の内部に詳しいねるの案内で身を隠して移動している。ここからはもうノンストップの作戦行動となる。
この怨霊たちは、少なくとも大戦当時の記憶を有してはいるが、生きていた本人たちではない。恨みと怒りが人の形をしているだけの怨霊だ。それでも、ねるにとってはかなりの心労だろう。もしかしたら、かつて一緒に過ごしてきた知り合いに似た敵だって出るかもしれないのだから。
この村の事は、少し大袈裟に伝えてしまったかもしれないと、後になって思う。確かにねるは魔物に特化した術を継承してはいたが、村のしきたりとしては当時から比べれば大分温和になっていた方だ。村から出なければ普通の少女であったし、呪術や外法もそこまで悪辣なものでもない。
全てを変えたのは、あの吹き溜まりの魔瘴と怨霊だ。しかし、なぜ今になって噴き出した?代を重ねるごとに怒りや憎しみは薄れていき、そのおかげで外に飛び出してくることもなかった。
もしかしたら…この件には、悪意の魔導書が絡んでいるのかもしれない。今まで対峙してきた死地を覚えている全身が、一心に危険信号を放っていた。自分が思っている以上に、この件は簡単な話ではない。そんな嫌な予感さえする。

だが今考えるべきは、最短での儀式の間への到着だ。考察はじっくりその後でやればいい。帰った後こそが本番なのだから。

「なんだかよくわからないけど、とにかく突撃すればいいのよね!」

まあ、生きて帰れたらの話なんだけど!
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